メロンドーム | さかたのみかん

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みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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18日の記事のコメントの中でlovecatfumieさんが書かれていた『メロンドーム』 (←リンク)のことについて書こうと思います。

所在地は熊本県菊池郡七城町です。菊池高原から下りてきた所にありますから、阿蘇からの綺麗な水が流れてくる恵まれた所です。

外見は名前のとおりメロンの形をした屋根の建物になっています。
国道325号線沿いなんですが、絶対に見落としません。

これは第3セクターなので、七城町の運営になっています。細かいことはドームのHPを見てもらうとして、ここではメロンのことを書こうと思います。

ここのメロンは正直言って高いです!
ドーム以外のメロンの2倍くらいの値段がします。

ここのメロンは以前から独自に光センサーを導入しています。出荷基準は糖度14度になっています。
糖度14度とは熊本のメロン全てのメロンの出荷基準が14度です。農協出荷も同様と言うことです。

それじゃ、なぜドームのメロンは2倍もするほど高額なのか?
私が考えるのは販売方法にあると思います。

ドームでの販売方法はメロン販売のブースの中で農家さんそれぞれが自分達のメロンを運び込んで、自分達で売らなければいけません。
そしてその売り上げは、ドームへのマージンを引かれた後にそれぞれの通帳に振り込まれます。
つまりは自分でメロンを販売しないといくら出荷していても、お金が入ってこないことになります。

となれば、自分のメロンを多く買ってもらいたいと思うのなら、他の農家よりも糖度の高いメロンを販売しないといけない。
基準の14度くらいのメロンを出していても見向きもされない。

反面、農協出荷の場合に一番重要なのが量の確保だと思いますから、糖度は14度を越えると出荷を急かされる。

これがドームと農協の違いじゃないかと思います。

もちろん、ドームにも欠点はあります。
上記したようにメロンを自分で販売しなければいけませんので、家の人が一人販売に付きっ切りにならなければいけません。
その人手があればいいのですが、そうじゃない所は対応できなくなって、ドームを抜ける人も出ています。


ドームの良さのもう一つは立地の良さです。

国道325号線は阿蘇に行くための車でいっぱいです。とにかく多いです。週末なんて駐車場はいっぱいになります。
しかも道の駅になっていますから、休憩所にもなっています。
そんな中でちょっとお土産にということで買いに来られる方が多いんです。


七城町メロンドームは、農家さんが集まってできる直売所の一つの理想系だと思っています。
もし、阿蘇へお出での際には寄られてみても良いでしょうね。