いちごの苗取り | さかたのみかん

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みかん農家として独立したので、タイトルを変えました。
家業は相変わらず、肥料屋です。

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ナイアガラ

収穫の終わった最近のいちご農家は、来作のための苗を親株から取る準備をしています。

上の写真はナイアガラ方式と言って、プランターで親苗を生育させます。
通路の上に通ってるパイプは散水用のパイプです。ここから水が出て葉に水をやります。
プランターには点滴用の灌水チューブが通っていて、根に水をやります。

地面からプランターまでの高さは大体170cmくらいありますかね。
下にだら~っと下がってる紐見たいなのがランナーです。
その途中に葉っぱがついてるのが、子供(苗)です。
根が出てきたら、そこに脱脂綿を巻いて水分を補給します。
ある程度生育したら、切り離してビニールのポットに挿し芽します。

なんでこんな方法を取るのかというと、地面よりも高くあげることにより散水した時に泥が跳ねるのを防ぎ、天井にビニールを張ることで雨を防ぎ余分な水分を供給しないことでタンソ病を防ぐためなのです。


地植え(スケポット)

この写真は地植えにした親株にポットを据えて苗を取る方法です。
スケポットって言います。

下にひいてる黒マルチは泥はねを防ぐために張ってます。
もちろん地温の保持もありますよ。

この拡大図がこの写真です。
スケポット(拡大)

このポットが入っているケースって便利なんですよ。
見てお分かりのようにポットとポットの間が空いてますから、ポットの間隔が狭かったとか広かっただのを考えなくていいんですよ。
ポットの間隔が狭いとどうしても苗が徒長してしまいますからね。
しかもこのまま苗床に並べますから、内側と外側の移動も簡単にできるんです。

このようにしていちご農家さんは収穫が終わったと思ったら、すでに次の収穫のための準備をしているんです。
前の記事にも書きましたが、この育苗時期をおろそかにすると来年の収穫まで下がるんですよ。
「いちごって年中作物なんだ」って言われるゆえんですかね。

ちなみにランナーには3つくらいの苗がつきます。
それを一郎、次郎、三郎と呼びます。
まるで人間みたいです(*^_^*)