勉強をするうえで、できるようになって
ほしいポイントはいくつかありますが、
その中でも小学校低学年から
高校生まで共通して大切なことは、
「丸つけがきちんとできること」です。
自分で解いた問題を自分で丸つけして、
間違ったところを解けるようにしたり覚えたりする。
この作業がしっかりできるようになることが大事なのです。
寺子屋でも、小学生からずっとまずは
丸つけをしっかりできるよう指導します。
ちょっとしたミスなら、
パパッと書き直して丸にしたり、
合ってるという思い込みからサーと
答え合わせをして全部丸にしたり、
模範解答と自分の解答との行ったり
来たりがうまくできなくて、
悪気なく間違いが見つけられなかったり。
丸つけがきちんとできない理由はいろいろあります。
特に小学生は、大人が思っている以上に
正しく丸つけができないと思ってください。
なぜ丸つけが大事なのかを小学生の
うちから納得させておくと、その先も自分の
ためになることだと思っているので丸つけをサボったり
適当にするということはないと思います。
間違うことは悪いことや恥ずかしいことじゃない。
間違ったところをわかるようにすることが勉強、
それが今より賢くなるということ。
もし間違ったまま漢字や英単語を覚えてしまったら、
せっかく覚えたのにテストで×…もったいないよね。
など、私たちは何度も何度もその子が納得する
までいろいろ話をして、丸つけの大切さを伝えています。
故意に適当に丸つけをしていることが発覚すれば、
小学生でも中学生でもそこは厳しく指導するポイントです。
面倒くささや、×をつけたくないという
プライドを捨てられたとき、
ゆっくりでもいいから正しく丸つけができたとき、
その子はものすごく成長し、
本人も「わかる」楽しさが実感できます。
おうちでも、宿題などの答え合わせが
きちんとできているか、その部分だけは
小さなときからしっかり見てあげてほしいと思います。