私の生まれた家は、太素塚という森の裏の平屋の家でした。


そこで昭和36年10月27日に私は生まれました。

 

父親は生れてきた子供が娘が二人続いた後、

 

初めて男の子である私が生まれたため、喜びを隠しきれませんでした。

 

夕方、産婆さんが私を取り上げた時、

 

父はその姿を見て男の子と知るや否や、

 

玄関の外に走り出て、両手を腰に当て仁王立ちし、

 

「ワッハッハッハッハーーーー」

 

と大声で笑ったそうです。

 

この話は、近所に住んでいた叔母から聞いたものです。