4期目スタート•議長選出馬 | 鳥取県議会議員 さかの経三郎

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4月30日(日)より、4期目の任期がスタートしました。

 

厳しい選挙を勝ち上がってきた7名の県議会議員の仲間と、「会派民主」を結成しました。私は、会派としては政調会長を任されることとなりました。

 

「会派民主」

顧問 伊藤保(東伯郡)

会長 興治英夫(倉吉市)

副会長 浜田妙子(米子市)

幹事長 尾崎薫(鳥取市)

政調会長 坂野経三郎(鳥取市)

副政調会長 西村弥子(米子市)

総務会長 村上泰二朗(西伯郡)

 

以上のメンバーで、取り組んでまいりますので、引き続きご指導宜しくお願いいたします。様々な県政課題につきましては、我々までお声を届けてくださいますよう、宜しくお願いします。

 

また、この度、尻込みする私の背中を、会派の皆様が強く強く押してくださり、議長選に臨みました。敗れはしたものの、我々会派民主が成し遂げたい議会改革案などを主張することができたのではないかと思います。

 

当日の所信表明原稿を添付させて頂きますので、またご一読賜りましたら幸いでございます。

 

 皆様おはようございます。会派民主の坂野経三郎でございます。

 まずもって、それぞれの選挙区において、厳しい選挙戦を戦い抜き、本議場にお集りになられた皆様に、心より当選のお喜びを申し上げます。皆様の当選は、県民からの深い信頼の表れであり、一人ひとりの県民の期待に応えていくために御尽力いただくことを願っております。

 僭越ではございますが、議長選の立候補にあたり、所信を述べさせていただきます。

 

さて、今回の選挙は、知事選の投票率が48.85%、県議選は49.15%と、ともに投票率が50%を下回るなど、過去最低を更新しています。これは、県民の皆さんが議会、議員に関心が薄くなっていることの表れではないかと、私はこの結果を重く受け止めています。

 

 知事はよく「執行部と議会は車の両輪である。」と言われます。また、鳥取県議会基本条例においては、県議会は知事とともに二元代表制を構成する機関であり、政策立案及び知事等に対する政策提言を積極的に行うものとされています。

知事はこのたび歴代最多となる5期目を迎えられましたが、多選の弊害がないとは言えません。だからこそ、執行部と議会が車の両輪としてバランスよく走れるように、県議会が政策集団として存在感を高め、県民一人ひとりの思いをくみ取った政策を立案していかなければなりません。知事と県議会が緊張感を持って対等に喧々諤々と議論する姿が、県民の関心を取り戻すことにつながると確信しています。

 

 そのために、まず第1に、政策条例等検討委員会の活動を活発化していきたいと思います。政策条例等検討委員会は、議員提案の政策条例案及び政策提言案を作成するために令和2年10月7日に設置され、早2年半が経ちますが、その成果が出ているとは言えない状態です。まず、この委員会を動かし、現場の課題を議論の場に上げていく必要がありますので、各会派、無所属議員から定期的に検討課題を吸い上げる体制を整えていきます。

 

 第2に、政策立案機能の強化を図っていきます。政策条例や政策提言等の政策立案のためには、課題等の洗い出し、他の自治体など先進事例の調査、議会内や関係機関の議論のとりまとめ、政策条例案及び政策提言案の作成、そしてこれらを行う委員会の運営が必要となります。そのために、議会事務局内にいわゆるシンクタンク的な体制を整え、その機能を強化してまいります。

 

 第3に、県議会としての情報発信力の強化です。議員各々、あるいは各会派は、現場を回り県民の声を聞き、その聞き取った声を議会を通じて政策に反映するように努力しています。しかし、県議会は県民にとって少し遠い存在という声をよく聞くことがあります。その要因の一つとして、県民に対するアピール力が不足しているのではないでしょうか。

知事は毎週記者会見を開くことで、マスコミ等を通じて県民に政策や考えを自ら力強くアピールされています。しかし、もう片方の車輪である県議会の現状では、その姿が県民に見えづらいように思います。以前、稲田議長、福間副議長の時代には、正副議長がそろって定例会終了後に記者会見を開催していました。

私が議長になった暁には、定例会ごとの記者会見を再開し、県議会の場で何を議論すべきか、何をどう議論し実現した政策に導いたかを伝えることで、県議会を県民の皆さんの身近な存在に感じられるようにしてまいります。

 

 最後に、議長、副議長の選出についてです。

 国会においては、円滑な議会運営に資するため、衆参両院とも、第1会派から議長、第2会派から副議長を選出することが慣例となっております。本県議会もこれを参考にして、第1会派から議長、第2会派から副議長を選出することとしてはどうでしょうか。

 鳥取県議会基本条例において、「鳥取県議会は、県政における最高議決機関として、審議の場に県民の多様な意見を反映し、積極的な議論を経て民意を集約する役割」とあります。そして、「公平かつ公正で透明性が高く、県民に信頼され分かりやすい議会を更に目指す」と決意しております。

 議会運営の中心であり、かつ議会を代表する役職である正副議長を、第1会派だけで占めるよりも、議長は第1会派、副議長は第2会派とすることによって、議員間の意思疎通が図りやすくなるだけでなく、積極的な議論を経て民意を集約することが一層可能になり、公正公平で透明性が高い議会運営に資すると考えます。

 

 以上の提案について、議会改革推進会議や代表者会議などでご協議いただき、すぐに実施できるものは迅速に、時間をかけて議論したほうが良いものはしっかりとご議論いただき、意見集約が図れたものから、順次、実施に移していきたいと考えます。

 

 新型コロナウイルス、ウクライナ情勢、物価高騰などと度重なる問題が発生する中、私たち議員、県議会は、県民の生活を第一に県政運営をより良い方向へ導いていかなければなりません。そのためにも、今回提案させていただいたことをはじめ、県議会のとりまとめ役として、県民の立場に立って県民に寄り添った議会運営となるよう尽力してまいりたいと思います。

 

以上で、私の所信表明とさせていただきます。