1000枚にも及ぶ板への名入れ、同じく賞状への名入れという仕事が全て終了して1ヶ月余り

 あれ?肩痛くない

 あれ?手が痺れてない


 もしかして、痛みの一番の原因ストレスかあ?


 この仕事の話を頂いたのは3年程前だった

 具体的な大きさや枚数、形状等はその時点で知らされなかったが、だいたいの見当はつく。

 少なくとも数十年は残る仕事、人目に晒される仕事。

 正直苦手

 一度はお断りしたが、そうだと思うがやる人なんていない、というのでお引き受けした。


 楷書で名前を書く

 これ、書道では一番キツイ。

 看板の文字か。居酒屋のメニューか。

 かといって書道作品のように個性出すのも不調和。


 唐代の正統派楷書的に書くのが一番だろうな。

 まずは半紙に臨書練習をしたりして、実際書くまで待つ事に。


 板やら名簿やらが届いたのは昨年末

 当初は1ヶ月余りでの納入指示だったが、それはさすがに無理だろう。と

 更に向こうの色々な状況変化があり二転三転、年明けてからも作業が続いた。


 実際の作業による疲労と、精神的ストレスと。

 その両方がMaxになって、右上半身の血流が頗る悪くなっていたのだろう。

 それがあの、寝返りさえうてない程の激痛と痺れだったのだな

 

 源ちゃん先生も

 あーあ半年はかかるよ。

 そう言って週1電気治療とマッサージと手首のアライメント調整をしてくれた。

 

 引き受けたからには責任を全うしなければならぬ。

 痛みに耐えつつ書き続けた。

 まあね、以前に別の人からの依頼で仕事していた時は途中で右手にヒビが入りギプスしながら書いたから、その経験があるから、イケル!って思ってはいたけどね。


 源ちゃん先生も

 本当にお疲れ様でした。痛みも痺れも消えてよかったね。

 って

 無意識下のストレス

 これが、一番体にダメージだわ