幼稚園に入る前くらいの私は、音楽に合わせてデタラメに体を動かすのが好きだった。
団地の盆踊りもデタラメのクセに踊りの輪に入って喜んでいた。
幼稚園に入って、歌に合わせてのお遊戯がある。これが楽しくてね、それでバレエを始めた。
楽しくて楽しくて仕方ない。
ただ、それまでのデタラメ踊りじゃないから、ちゃんと覚えないといけない。間違うと若い先生からめちゃめちゃ怒られる。泣きながらレッスンして、泣きながら帰ってくる日もあった。それでも好きだった。
小学生になって私はずっとバレエを続けると思っていたのだが、体が弱かったこと、背がヒョロっと高くて当時のバレエ界じゃデカい女性はクラシックバレエに要らないと言われてた事もあって、その若い先生からアンタは絶対バレエはむかない!ってしばしば言われてたこと、そんなこんなで親が続ける事を許さなかった。
悔しかった。
親には反抗も、文句も言わずバレエは辞めた。
でも、お習字教室の帰り窓からバレエ教室を覗きながら、適当な踊りをして楽しんでいた。
中学時代は部活やら宿題やらに追われ、すっかり踊りなんか忘れてたけど、高校に入ってダンスの授業があって即興で踊るとか、テーマに合わせて自分で曲探して踊るなんて言うのがあって、そうそうこれこれ!なんて楽しんだ。
部活の先輩とも、茶話会の余興に何やるか?なーんて日々考えてたり、クラス仲間と歌のテストの練習しながらリズムとってたり、3年間私にとって、まさにやりたい事がやれる環境だった。
楽しかったあ。
大学や仕事や、なかなか又一緒にこんな楽しい事する仲間がいなくて日々の生活に追われてた。
40過ぎてバレエを始めて、やりたかった事を誰にも止められることなくやれる幸せをやっと掴んだ。
とはいえ、バレエは曲も決まっているし、発表会は先生が決めた演目の決めた振付をするのが普通。
たまたま習い始めたスケート、大人の趣味でも出られる大会が私のリンクにはある。それでもやっと前に進むだけじゃ参加出来ないよなぁ、憧れながら2年たった。
最初はお友達が誘ってくれた。全て先生にお任せの振付を覚えて簡単なスケートをするだけ。それでも楽しかった。
年数を重ねて、ムクムクと私の中にこの曲で、こんな振付入れて、こういう衣装でってアイデアが浮かんでくる。マイコーチに意を決して大会に出たいと伝えたら、あっさりOKって。
基本先生に振付をして頂くけれど、この音にこの動きはめたい。ここはこんな手の使い方したい。この体の向き、顔の向き。そういう希望を伝えたりして、一つのプログラムをワクワクしながら作っている。
競技やテストではないから、色々自由に出来る。
やりたかった事、コレよ!
何度もスケート挫折しそうになったけど、スケジャパが目標だし楽しみだし。このおかげで続けてる。
今年も声をかけてくれた仲間がいて、又スケジャパに出られる。
曲も決まったし、ワクワク。
私には最高のお楽しみを見つけてしまった!ウフフ大人になって子供の頃からの好きが叶うって嬉しいね
その前にスケートちゃんと練習しろよ!って怒られちゃいそうだけど