今、ケガで動けない。

 なので過去のビデオ見たりノート見たり、ストレッチポールにのって出来る筋膜リリースをしたり。


 私がドS先生の教室に初めて行ったのは2009年の5月

 それまで幼稚園でバレエみたいなお遊戯経験しかない。ダンス経験も、スポーツもしていないただのオバちゃんが、運動不足解消にバレエを始めたわけ。

 当然、大変。

 見様見真似どころじゃない。

 先生には、めーちゃ手を焼かせた。申し訳ない!


 でもね、そんなサイテーレベルのオバちゃんにも、ドS先生は怯まない。間違えても、ヘンテコでも、まずは音楽に合わせて真似しながら動く。それだけを課題にしてバレエの楽しさを教えてくれる。

 それがなんとかなって、1年経つと基本のパを覚えよう、手のポジションを覚えよう。になる。これさえ、大変よ。右手どっち?

左足出したら次右足出さなきゃ!

 盆踊りだろうが、ラジオ体操だろうが、とにかく一曲通して踊れるようになる。


 その先に初めて、バレエの筋肉の付け方、姿勢への注意というバレエらしい指導になる。

 ここからが長い道のり

 この基本の立ち方、その為の筋肉の付け方使い方って、簡単じゃない。いや、一番難しいのだ。

 その人その人のクセ、反り腰やら、タックインやら、肋が開く人、巻き肩、ストレートネック、肩が上がる人、等など。それらを見ながら、まずはその人に何が足りないのか、ストレッチなのか筋トレなのか。それらを1つ1つアドバイス、手直ししながら、本当にわずかずつ前に進めてくれる。

 真っ直ぐ立つ

 これ1つでさえ、いきなり100点には、ならない。

 先生の説明がわかってるようでも違ったりする。でも繰り返したり、少しニュアンス変えたり、まずはここだけ直そう、それを繰り返して何年かして初めて腑に落ちるのだ。

 それまで只管忍耐強く指導してくれる先生。凄いよ

 今、なんかわかんないかもしれないが話聞いてやってみて。

 明日ここに筋肉痛がきたら正しい動きしたなって。又来週同じ事やるので、更に筋肉に覚えさせてね。

 そんな風に、ずーっと指導してくれた。


 おかげでね、

 やっと最近、まぁまぁ反り腰にならず、巻き肩にもならず、立てるようになってきたり、腕のライン手先の動きもまぁまぁバレエらしくなってきた。


 というか、先生の注意や説明を聞いて、それがすんなり体に入るようになってきたのだ。

 いったい、どれほど細かなハードルを並べてくれてきたのやら。


 勿論勘が鋭く、運動神経がある方ならすぐに理解してどんどん上達するのでしょうから、そんな方はどんな先生だって上手くなると思うのよ。

 私みたいなトロくて、鈍臭い人は普通の先生なら見放しちゃうでしょうね。それを、ゆっくりゆっくり育ててくれたからね、まじで有難い。


 最初の頃のビデオ見ながら、

 上手くなってるんだよ。

 出来るようになってるんだよ。

 そりゃゴールには遥かに届かぬ場所にいるけど、自分の中では確実に成長してるのだ。

 そんな姿見て、先生への感謝しかない。


 頑張って続けてこれたのは、自分の力じゃない。

 先生に会いたくて、先生に褒められるのが嬉しくて、だから頑張ってきたんだ。先生じゃなかったらバレエは苦痛になっていた。私にバレエの楽しさを教え続けてくれたのは先生


 今、早く先生に会いたい!

 もう少しだけ、もう少しだけ歩けるようになったらね。