水曜日、ちょっと余計な事を考えた。エッジにのる位置がズレた。アッ!と思った瞬間足首から崩れ落ちた。

 なんとか立ち上がるが、とても滑れる状況じゃない。でもねー、片足で進めるスケートの方がいいわ。陸に上がったら歩けん。

 すぐに先生が氷を持ってきてくれてシューズ脱いでアイシング。

 もうね、痛さより先生に心配かけてご迷惑かけて、申し訳なくていたたまれなくて。

 

 冷静になって考えた

 はてさて車運転出来るか?

 今日は源ちゃん先生休み、どうしたもんかな?

 とっさに色々頭をフル稼働して、とりあえずブレーキを踏めるか確かめて、去年大谷サン治療でお世話になった整形外科へ。


 レントゲンで腓骨のヒビと判明


 理学療法士の先生方が私の顔を覚えていてくれて。手際よく分担してギブスを装着してくれた。

 治療って先生とのコンタクトが大事。この向きに、この状態にって言う指示に反応しないといけない。そこは長年のバイトが活きる。今回担当は堤下似の先生

 ギブス巻くの凄い巻きやすいッス、思い通りに作れて嬉しいなぁって。


 痛みのピークは受傷から3日間。

冷やして安静。

 そりゃまあまあ痛い。ヒビも骨折だから。でも痛み止め飲むまでではない。

 うーん?ケガと痛みの関係って不思議だな。大きなケガだから痛いとは限らないんだ。一番痛かったのは足指の小さなヒビだったもん。あれは眠れない位痛かった。


 翌々日、微弱電流治療して包帯の巻き変え。

 片松葉の歩行訓練。

 本当は両松葉なんだが、今松葉全て貸出中で止むなく。

 

 松葉扱い、上手いッスね。

 嬉しがって他の先生方にも、ピース決めながら歩いて笑われまくり。で、歩かないで下さい。まだ必要最低限です!って

 堤下クン、私子供じゃないんだよ。私どんなキャラ扱いなんだよ。全く。

 

 受傷から72時間。最初の関門を越えた。ヒビの場所の腫れはやや引いて、紫やら黄色やら賑やかな内出血が下に下りる。踵や指の付け根が悲惨な色。

 今日担当してくれた寡黙な山根似の先生も、

 この変化は順調ですね。って言いながら、あちこち小さく刺激しながら痛いとかないか確認して、足関節なんともないので、腓骨がつくのを待ちましょう。

痛かったよね、コレは。よく耐えましたね。痛みは徐々に引いていきますから、でも歩かないで下さいね、松葉使いこなしてますがあくまでも最小限ですよ。って

 とにかくヒビの形状、ズレやすいし、ズレたら治療変わりますから、ってビビらされる。

 それから、ずーっと不安でいっぱい

 だって駐車場から整形までだって歩かなきゃ、コンビニに支払いも行ったし、ついでにスタバにも寄ったし。歩かないはムリ


 でも、とりあえず、72時間は過ぎた

 足は湯船には入れられないが、やっとお風呂に入れる。勿論長湯はNG。それでも濡れタオルで体を拭くだけより遥かにいい。これだけで幸せだ。不安だらけでも、一瞬でもいいホッとしたい。

 受傷1週間

 レントゲン写真を見たドクターが、頑張ったね、骨ズレてないし、腫れも落ち着いたから、ギブス固定に変えてしっかり治しましょう。
 その言葉が一番聞きたかった。
 
 堤下クンも、よかったッスね!って言いながら、サクサクってギブスを作ってくれた。

 1週間辛かった
 ズレたり、キズが広がったらオペ。もうそれだけは、嫌だ。
 幸い源ちゃん先生にその辺の最悪の場合のアドバイスは貰っていたから、オペ回避は決めていたけど、それでも不安で不安でたまらなかった。

 嬉しさと、安堵と、色んな感情が湧き上がって。車にのって号泣した。ようやく私の気持ちも春へ。