股関節が硬い!
 バレエをやってると絶対にぶち当たる壁。
 でも、それだけでアンドゥオールが出来るか出来ないかなんて片づけられない。
 
 その事はダンサーの石井久美子さんが述べてくれてます。
 
 勿論、それには並大抵ではない努力がある訳で、股関節の柔らかい人の方がラクにアンドゥオール出来るのは確かなんだけど。でも柔らかい人は又別の問題があるのかもしれない。

 今、股関節を治療していて私が漠然と感じていた事、バレエにおけるアンドゥオールは解剖学的外旋可動域では片づけられないもっと複雑なシステムだと言う事。

 ナゼそんな事?

 私の骨盤、股関節がヒドイ状態なのは書いてきたけれど。
 とにかくバレエをやるどころか、普通の生活さえ支障をきたすレベルなのだ。
 大げさに言えばよく、普通に生活してるよ!らしい。

 そんな私だから
 パラレルで行う整形外科的な股関節の検査だと、ロコモの年配の方並みにヒドイレベル
 片足上げバランスも骨盤が斜めだし、そもそも膝が太腿水平まで上がらない。
 前後左右への可動域も狭い。
 先生から、ふざけてない?って言われるのよ。ふざけてませんよ勿論!

 ところが、同じ検査をバレエ1番からのパッセならバランスもとれるし、太腿水平まで上げても痛くない。
 
 ドクターもリハビリの先生も大抵、えっ?っていう

 レッスンも、アンドゥオールすればY字も出来るし痛くない。
 それより何より、2時間みっちりレッスンしたって痛くないのだ。

 最初源ちゃん先生も不思議がってたけど、頭のいい先生の事、色々勉強してバレエの体の使い方が、解剖学だけで片付けられない体の使い方だと認識したらしい。

 アンドゥオールに限った事じゃない。ナゼバレリーナが爪先一つであれだけのパフォーマンスを出来るのか?それには複雑な全身の筋肉の働きがあればこそなんだ。
 引き上げも、足裏の床押しも、肩甲骨の引下げも、一見相反するようなベクトルの筋肉の働きを、見事に絡み合わせる事で手足は自由に体幹はシャープに。という動きになる。

 バレエは一般の解剖学では片付けられないが、体の本質はバレエの動きから生きてる解剖学として学べるのかもしれない。

 股関節が硬いから!
 諦める必要もないし、言い訳にもならぬ。

 要は自分の体の声を聞き、自分の骨格や筋肉を最大限活かす使い方を習得すればいいんだ。

 大好きなドS先生が、
 ストレッチやピラティスは自分と向き合う時間。
 だけど、ただ出来ない出来ないじゃなく、今日はここまで出来たね、ここが伸びたね。筋肉ついたね。そう自分の体褒めてあげなさい。そうすれば体はこたえてくれるから。
 ってよく言います

 これ、去年の骨折リハビリで実感。最終的には後遺症が残るかもしれないって言われたけど、とにかく毎日ちっさなちっさな出来たを源ちゃん先生と話ながら、リハビリ楽しんだ。結果たいした苦痛もなく、全く後遺症ないところまで戻す事が出来た。まだこれが出来ない、って思うと辛いが、今日はこれが出来たって思うとわくわくする。私単純なのかな?

 ついバレエやってるとゴールまであとマイナス何点みたいな減点法で見ちゃうけど、それより、加点法の方が体が喜ぶ!
 
 諦めない、言い訳しない、今の自分の1ミリ先を目指して、自分と向き合いながらとにかく続ける。
 私にはこれしかない。
 不器用だからね、すぐ結果なんて出ない。でも諦めの悪さなら誰にも負けない。これからは自分を褒めながら、褒めて伸ばして上げようかな