まずは与那国島の地図をご覧ください。それなりに大きい島なのでレンタサイクルではなく、レンタルバイク(50cc)を借りることにしました。平らな島のようですけどけっこう坂が多いんです。
熱い中自転車で周っている元気な人と会いましたが、蒸し暑さとの戦いのようで汗びっしょりでした。原付バイクのレンタル料が2日と半で7000円だったので、迷うことなくスクーターに決定。
まずは祖納地区のすぐ後ろの高台”ティンダバナ”に行って町を見下ろすことにしました。(この写真は海岸からティンダバナを見上げたものです。
海抜100mの岩山で、展望所になっているのですが(正面の岩山)、展望所には誰ひとりいませんでした。
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こんな伝説があります。(イヌガン)
” 共に遭難した仲間である男を次々と噛み殺した猛犬、そして最後に残ったその犬と同棲を始めた女性。その後に遭難してこの島に漂着した漁師はその犬を殺しこの女性と夫婦になる。しかしそれを知った女性は犬の死骸を抱いて自ら命を絶った。 ”
なんとなく女性の気持が分かるような気がします。もちろん男の気持もですね。 おもしろいお話しでした。
与那国島は琉球列島の中でも水を自給できる数少ない島の一つです。この岩山でもきれいなな水が岩の間から湧きだしていました。
眼下に見えるのは島の中心部 ”祖納”地区です。港の岸壁は釣の好ポイントになっているとのことでさっそく行ってみることにします。
日曜日だったので中学生が二人竿を出していました。イソマグロとかGT(ローニンアジ)とかも時どき港内にやってきては釣人をびっくりさせるとのことです。
釣針に掛かったカマスを更に大きなカマスが追っかけてきて飲み込むなんてこともあったとか。
写真の魚はイスズミですが、可哀想にこの魚はここでもあまり人気がないようで捨てられ干乾びていました。
これは”アイゴ”。熊本では”ヤ”とか”ヤノウオ”とかバリとも呼びます。しかしこれも人気がないのかな、干物に。もっと他に美味しい魚がいるのかもしれませんね。
見ているうちにモンガラハギが釣れました。釣った中学生たちはこの魚にも興味がなさそうでした。
この中学生の一人は熊本地震直前まで熊本県益城町に住んでいたそうです。お父さんは長崎でお母さんは三重県出身、転勤族なんですね。
明日のポイントを探索していると大きな墓の集まっているところがありました。(浦野墓地) あとで民宿の奥さんから聞いた話しですけど、今では珍しい土葬が行われているようで、7年~12、3年経った頃”洗骨”が行われるとのことでした。
その時は親族一同が集まり墓の前で泡盛を飲んで明るく楽しく故人を偲ぶとのことでした。たしか北陸の何処にも土葬の風習が残っていますね。
更に東の岬へ向かって走りますと、何かの野菜を収獲する家族らしい姿がありました。見慣れない野菜でしたが、なんとなく落花生に似ているのでてっきり根菜かと思っていたら、葉を収獲しているではありませんか。
あとで分かったことですが、これが”長命草”といって長寿の野菜だそうです。民宿で刺身のツマに出してくれましたが生だったせいか癖がなく美味しくいただきました。お茶とかドリンクにも加工するようですが熱を通すと苦みが出るとのことでした。
民宿の庭に生えていた長命草をぎりっちょも一本頂き持ち帰ってぎりっちょ農園に植えることにしました。
さらにスクーターを走らせると灯台がある東の突端「東崎」に着きました。 ” なんとも美しい ”
与那国の海は、南側にかけて深く。
北側は浅い、そんな感じでした。
灯台の下(西側)で竿を出している人がいたのでさっそく見にくことにします。サンゴ礁と思いきや、陸上の尖った岩場がそのまま海に沈んだような海底です。意外ですが与那国島にはサンゴは少ないのですよ。
運がよければ岸辺に泳ぐ美しい魚の姿を見ることができるのですけど、この日は干潮だったせいか残念ながら大物の姿は見ることができませんでした。
餌はキビナゴ。餌取りはいるもののぎりっちょがいた小一時間ほどの間良型はとうとうヒットしませんでした。底まる見えという状態の中で見えませんでしたもんね、魚が。
釣人は那覇からここ一年ほど単身赴任中とのことでした。那覇からだと石垣経由になるのかな、けっこう遠いですよね。でも月に一回は帰っているとのことでした。
在来種の”ヨナグニ馬(ポニーの一種)が放しし飼いにされています。
この日はいい磯がたくさんあるなと思いながらは島を一周しました。特に南側は好ポイントだらけですぐにでも竿を出したい気持ちな ・・でも低い岩場と荒波はかなりの危険を伴いそうです。
この日の夜は石垣島からカジキ釣りに来ていた二人からカツオやツムブリの刺身をご馳走になりました。この人たちは2日間カジキ釣りに挑戦されましたが釣果(カジキの)に恵まれなかったようです。やはり自然相手ですから難しいのですね。
明日は民宿の竿を借りて釣に行くことにします。
・・・・・続きます。