以前行ったハリス強度テスト



今回、少し気になっていたサンライン Vハードを購入したので、そちらも使ってテストしていきます。



Vハード一つだけでは今ひとつ面白くないので、追加で手持ちの1.5号を揃えてみました。


①サンライン トルネードVハード(フロロ)


Lハードとどちらが強い?

ブラックストリームとどちらが強い? 

 



②サンライン 松田スペシャル ブラックストリーム マークX


磯用ナイロンラインでは最高額クラスのブラックストリーム 

600m巻きなら割安ですが、値段に見合った性能なのか?

 



③東レ 銀鱗スーパーストロングXO(ナイロン、中古)


クセの少ない、安定のナイロンライン

視認性もいいので好きでして、常に手元のスペアスプールには巻いています。 

すでに2-3回ほど釣行で使用していますが、先端5mほど切断した後に強度テストを行います。

 



④海生丸(ナイロン)


安くて無難で、下巻き用に重宝しています。

テンション緩めでボビンに巻かれているからか、ラインの潰れがないのも優秀ポイントです。 

 


前回同様、重量、太さも確認していきます。


これだけフロロ。
先日のハリス同様、25cm程5本を合わせ、0.08g
程度でした。






一般的にラインの比重として言われているのは次の通り。

・ナイロンは比重1.14

・フロロは比重1.78


測定された重量も比重の差に沿った納得の重量差ですが、手に持ってもなかなか感じることのないこの重さ。

あらためて数字で見ると、なかなか違うものです。





少し引っ張ると、真っすぐピンピンにハリが出てきます。




太さもそれぞれ0.2mm前後です。

いずれも1.5号の標準線径0.205に沿った太さでした。


そして、気になる強度テストの結果は?




太さもほぼ同じ糸ですが、中古の銀鱗SS XOを除き、3kg級の破断強度を記録しました。

銀鱗SS XOについても、釣行使用済みということを考慮すると十分な強度が出ているのではないでしょうか。

正直なところ、どのラインが良いかという比較をするのは非常に難しいです。

ブラックストリームと海王丸では同じナイロンラインでも、価格差は10倍程度です。

おそらく、単純な引張強度で製品の差がでるようなものではなく、結束やロットのばらつきなどによる差のほうが結果を左右すると思います。

耐久性や扱いやすさ、水中での挙動など、新品の引張強度からははかれない差があると思います。
「どれが信用できるか」
この点を重視することが大切なのではないでしょうか。

そして、経験から言い切れることとしては、高いラインを巻きっぱなしにするよりも、安いラインを頻繁に巻き変えたほうが満足な釣りに繋がります。
ライン選びの参考になれば幸いです。