episode107(最終回)
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
これまでのあらすじは、メッセージボードへ移動になりました。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
気がつけば、約5年間ブログを書いてきました。
それは全てオレにとって実際にあった話しです。
初めは短編な話しを書いていました。
そうしているうちに、オレは【ある事】に気が付きました…
オレがブログでみなさんに伝えている事…
それは【ある人】に全て話してきた事だったんです。
みなさんにブログでオレの実話を伝えるずっと前に…
オレの全ての話しを知っている人がいました…
今からもう10年以上も前、オレが22〜26歳までの間のこと。
ブログの内容にあたる当時は、本当に辛い時期でした…
何をやってもダメ…
頑張れば頑張るほどダメになる…
まるで神に見放されたと言うか…
わざとやられてるんじゃないかって思うほどに本当に辛い時期でした…
でも…
そんなオレの話しを聞いて、笑ってくれた親友がいました。
オレの一番の親友【いっちゃん】でした。
彼は、オレが辛い話しをしても
ただただ…
笑ってくれてたんです。
だから、オレは辛い話しを今ではこうやって笑い話しとして、みなさんに伝える事ができるんです。
嫌な思い出も全て、人に笑い話しとして伝えられるようになりました…
人間、辛い経験をしたらそれで終わりじゃないんです。
必ず自分にとってプラスになるんです。
だからオレは昔のオレより、かなり強くなったと思います。特にメンタル面では…
今では、どんなに辛い事があっても
『あのときに比べれば屁でもねぇ!』
と思えるようになりました。
ここ数年でも辛い思いもたくさんありました…
でも彼のおかげで、こうして強くなれたオレは、難なく全てをクリアしていけました。
人間、辛い時期も必ず必要です…
自分が強くなるために…
今回で、オレ物語は最終回になります。
オレが約5年間書き続けてきたブログ…
全ての意味がここにあります…
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
平成17年9月3日…
火葬場にて…
オレは初めての人の骨を見た…
それが…
一番の親友のものになるとは…
episode107(最終回)
【オレ物語・本丸・最終章】
〜永遠の親友〜
今から11年前、オレにはこれ以上の親友はいないと言える友達がいた…
彼の名は【いっちゃん】
彼は、『一生に一度でいいから富士山に登ってみたい』
と言っていたので、オレと二人で、富士山に登山に行ったのだった…
彼は、当時付き合っていた彼女に別れを告げられて、ずっと落ち込んでいたが、2人で富士山に登り、ご来光を見て新しくスタートする決心をした。
オレも、ホストの時に知り合った【まゆちゃん】と結婚することを決心した。
オレと、いっちゃん…
富士登山を機会に、新しく人生をスタートすることを決意したのだった…
オレたちの人生は、これからだと。
しかし…
二人で初の富士登山を終えて、2週間後…
オレの携帯に急な知らせが…
いっちゃんが…
交通事故で亡くなったのだ…
今から11年前の8月31日。
夏の終わりの日に、彼はこの世を旅立ってしまった…
26歳という早すぎる生涯だった…
オレは、すぐに彼の家へ駆けつけた…
するとそこには、ただ眠っているかのような彼がいた…
でも、もう彼は二度と起きることはない…
オレは、この状況をすぐには受け入れる事が出来なかった…
冗談でいいから…嘘だと言ってくれ…
また、いきなりオレの前にヒョッコリ現れるんだろ?
でも…それは叶わぬ思いだった…
次の日の夜…
不思議な出来事があった…
彼のお通夜の前日の事だ…
オレは、部屋で一人、ボーッとしていた…
すると…
誰かがオレの部屋に入ってきた気配がした…
もちろん、周りを見ても誰もいない。
でも…違う…
確かにいる…
彼が来てくれたのだ…
オレには、すぐに分かった!
オレに会いに来てくれたんだ…
オレは、『おう!よく来たね!』
と言って、彼の好きな缶ビールを出してやった…
しばらくしてから、オレは彼に言った…
『また、あの店にでも行くか?』
と…
よく夜中に、二人でヒマ潰しに行ってた店だ。
オレは車を出して、その店に向かった…
もちろん、車に乗ってるのはオレだけだが、オレには分かる…
彼は、ちゃんと隣に乗ってる…
そして、その店に着いてしばらくしてから…
彼の気配はなくなった…
帰りの車内にも、彼はいなかった…
短い時間だったが、彼は最後にオレに会いに来てくれたのだった…
次の日…
今日は、彼のお通夜だ…
棺に入っている彼の顔を見ると、嬉しそうに微笑んだ顔をしていた…
彼は友達がたくさんいるから、今日のお通夜にもたくさんの友達が来てくれていた…
だから嬉しい顔をしているんだろう。
みんな彼の棺の周りから離れようとしない…
こんなにたくさんの友達に囲まれて…
彼は幸せそうだった…
そして次の日…
彼の告別式の朝…
火葬場へ向かうため、彼との最後の面会の時…
彼の顔は、昨日とは違って悲しい顔をしていた…
お別れだということが分かるんだ…
彼の家族が、棺の中にオレと一緒に富士山で使った笠と杖を入れてくれた…
彼にとって最後の思い出の物だから…
そして、火葬場に到着し…
2時間後…
オレは、初めて人の骨を見た…
それが…
一番の親友のものとなるとは…
彼が亡くなってから35日後。
オレは、彼のお墓参りに行った…
その帰りの事だった…
湖沿いの道を車で走っていると、彼が満面の笑みで、天に昇っていくような気がした…
実際には目に見えてないけど…
なんか…
そんな感じがした…
彼が亡くなってから、今まで近くにいた気がしたけど…
今日を境に、彼は天国へと旅立っていった気がした…
オレは、心の中で彼に伝えた…
『これでお別れだな…ありがとう…』
それから数日後…
オレは、不思議な夢を見た…
真っ白い霧の中に、オレは一人で立っていた…
周りは真っ白で何も見えない…
オレは、少し歩いてみると…
目の前に、腰ぐらいの高さの石で出来たベッドのようなものがあり、そこに彼が眠っていた…
そして、彼の周りには、白い服を着た数人の子どもたちが寄り添い、しくしくと泣いていた…
この子たちは…天使なのか…
そして、その子たちの中心に、白い服を着た髪の長い美しい女性が立っていた…
この女性は…女神様なのか…
彼女は、オレに微笑みかけてこう言った…
『この方は、あなたの子どもとなって生まれ変わってくるでしょう。』
そこで夢が終わった…
夢から目覚めたオレの目には…涙が流れていた…
それから8年後…
もうひとつ、不思議な出来事があった…
オレは、ホストの時に知りあった【まゆちゃん】と結婚し、3人の娘たちに恵まれていた。
上の娘が小学校1年生の授業参観の時だった…
クラスの教室の壁一面に、大きなクジラの雲を型どった紙が貼ってあり、クラスメイトがクジラの雲に乗り、一人一人、自己紹介が書いてあった。
オレは、自分の娘の自己紹介を読んでみた…
すると…
娘が、こう書いていた…
『わたしは、富士山に登ったことがあるよ。雲がとてもキレイだったよ!』
と…
オレは驚いた…
そんなはずはない!娘は、富士山に行ったことなどない!
そしてオレは、あの夢をふと思い出した…
女神様が、オレに言った言葉…
『この方は、あなたの子どもとなって生まれ変わってくるでしょう。』
その瞬間…オレの目には涙が溢れだした…
たしかにそうだ…
オレたちが富士山に登って一番印象深かった事は、雲が綺麗だったことだ…
女神様が、夢の中でオレに伝えてくれた事は、本当だったのかも知れない…
家に帰ってからオレは娘を抱きしめ…
『ありがとう…』
ただその言葉だけを伝えた…
そして去年の夏…
彼が亡くなってから11年目の夏のこと
38歳になったオレは、もう一度、富士山に登ってみようと思った…
一番の親友との最後の思い出の場所に…
本当は、彼が亡くなって10年目に行こうと思っていたが、子どもの学校の役員の関係でどうしても時間が取れず、11年目に行くことにした。
オレは、11年前に彼と一緒に使った笠と杖を持ち、そして、富士山で撮った彼の満面の笑みの写真をザックに入れ富士山へと向かった…
再び…この地へやって来たのだ…
その日は、すごく天気が良かった…
11年前に、彼と一緒に来た時と同じ天気だった…
登山の最中に、オレは彼の写真を持って自撮りしようとしていたら、それに気づいてくれた家族連れの親切なアメリカ人の男性が写真を撮ってくれた。
オレは、その男性に親友の写真を持って富士山へ再びやって来た理由を話した…
すると、その男性は深く受けとめてくれて、こう言ってくれた…
『きっと、あなたの親友は喜んでくれているでしょう。あなたは、素晴らしいですよ。』
と…
すごく嬉しかった…
見知らぬ人に、やさしく接してもらい、そして深く受けとめてくれた事…
本当に嬉しかった…
山小屋で仮眠をしてから、ご来光を頂上で見るために深夜にまた登り始めた。
頂上に着いたのは午前4時過ぎだった…
空が、黒とオレンジと青色の三色になっている…
もうすぐ日が登り、ご来光となる…
この空も、11年前に見た…
全く同じ空だった…
そして、ご来光となった。
空と雲の境からではなく、すぐ手前の雲の中から、真っ赤な太陽が現れた…
本当に不思議な光景だ…
オレは、ザックの中から、彼の写真を取り出して、こう言った…
『ほら…見てみろ。あの時と同じだ…全く同じだ…』
11年前に、彼と一緒に見た…ご来光…
全く同じだった…
それはまるで、あの時に時間が戻ったかのようだった…
横を向けば、隣に彼がいるんじゃないかと思うと…
涙が止まらなくて…止まらなくて…
11年ぶりに、この地へやって来たが、何も変わらず、全く同じだった…
この空、この雲… そして太陽…
この場所は、オレを11年前に戻してくれた…
あの時と同じ…何もかもが…
そして、もう1つ…
ずっと変わらないものがある…
彼は、オレの心の中で、ずっと生き続けているということ…
彼が天国へ持っていった、この笠と杖…
オレの一生の宝物となるだろう。
オレの一番の親友…
いっちゃん…
本当にありがとう。
end
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
約5年間にわたりずっと読み続けてくれた方々、本当にありがとうございました!
m(_ _)m
自分でも、こんなに長い間ブログを続けていくとは思ってもいませんでした。
気がつけば5年…
途中、何度も更新を延期したりしてご迷惑をおかけいたしましたが、最後までお付き合いいただきまして本当にありがとうございましたm(_ _)m
オレが話せることは、これで全てのつもりです。
もうブログを書くことはないかもしれません。ですから…今日でお別れになると思います。
もしかしたら…気が向いて最近の出来事とか書くかもしれませんが…(^_^;)
でも。
とりあえず、一応!
これで終わりです。m(_ _)m
みなさん。長い間本当にありがとうございました!!
しばらくは、ゆっくりしてようかなぁ〜と。
またお会いできたら嬉しいです!!
またお会いするまで、さようなら(^O^)/
この物語は、オレの人生の物語であり
すべて実話である。
オレが今、こうして生きているすべての意味…
1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…
そして今がある…
◆◆◆【これまでのあらすじ】◆◆◆
高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…
就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…
そんな中…
オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…
【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!
オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…
月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…
オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…
バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…
政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…
人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…
こんな会社、オレが辞めてやる…
と、可愛いバイトたちに店を任せて…
オレは会社を去ったのだった…
全てをリセットして新しくスタートしよう!!
オレの本当の人生はこれからだ!!
そう強く心に誓ったのだったが
神は…そっとささやく…
『本当の苦しみは…
これからだよ…』
と…
会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…
とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…
なんと!
本社から【不採用】の知らせが…
なんなんだよ…
オレって、そんなに会社員に縁がないのか…
採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…
わかったよ…
そんなに会社員に縁がないんなら…
もうならない…
バカバカしい…
そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…
オレは、農家の長男…
いずれは、家業を継がなくてはいけない…
だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…
そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにした!
ある日…
人生の路頭に迷っているオレに1冊の占い雑誌が…
オレの運命のターニングポイントと言われた日に掛かってきた1本のスカウトの電話…
オレは、これにかけてみることにした!!
が…
結果。エキストラをやらせるだけやらして、しかもギャラも払わない悪徳事務所…
芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界が密接していた…
エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…
皆…
全てを犠牲にしてここにいる…
オレには、その覚悟があるか…
自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…
オレには出来ない…
始めから答えは出ていたのだ…
だからオレは…
この世界から身を引いた…
芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…
しかし…
このままでは、出会いすらない…
一生、結婚など出来ないかもしれない…
そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…
いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…
会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…
そして、バイトを探していると…
何かの縁なのか…
昔行ったことのある【La festa】と言うオシャレなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…
無事に採用されたのだったが…
この店には、不思議な出来事があった…
この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…
『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』
と…
どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…
この店は、とても小さな店…
しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…
オレは、この店を甘く見ていた…
この店で認められるには…
プラスアルファが必要であると言う事…
ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…
オレは…
あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…
オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…
そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…
自分色が出せるようになっていたのだ…
大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…
その答えが分かった時に、もう一つの答えが…
オレは…
もっと広いステージへ行くべきだ…
オレは接客業が好きなんだ…
だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…
【水商売】だ…
自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…
今しか出来ない事…
だったらやってやろうじゃないか…
オレは…
ホストになる…
東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…
そして、面接してすぐに…
そのままホストとして働くことになった…
オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートした。
が、なんと…
まるでテレビドラマのような展開でオレは入店して1ヶ月後にナンバーワンになってしまったのだった…
そして、店の看板を背負い続けること2年…
ある日、たまたま立ち寄った実家の洗面台に親父の部分入れ歯を見つけてこう思った…
『親父も年をとったんだな…もうバカな事はやってやれない。実家に帰り家業を継がねば…』
そして、オレは店で出会った【まゆちゃん】という子を生涯のパートナーだと直観的に感じ、まゆちゃんだけとの繋がりを残し、夜の世界から去っていったのだった…
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すべて実話である。
オレが今、こうして生きているすべての意味…
1つ1つが無意味ではなく、全てが繋がり…
そして今がある…
◆◆◆【これまでのあらすじ】◆◆◆
高校を卒業し、地元・茨城県内の私立大学に入学したオレだったが…
就職氷河期と言われた時代…なかなか内定がもらえず大学4年の半ばが過ぎていった…
そんな中…
オレがバイトしていたガソリンスタンドを経営している本社が倒産してしまい…
【ガイアックス】と言う、ガソリンに代わるアルコール系の次世代自動車燃料の販売店の会社になったのだ!
オレは、このガイアックスに非常に興味を持ったので、バイトの流れで社員になる事に決めたのだったが…
月180時間のサービス残業を平気でやらせる超ブラック企業だった…
オレは、副店長を半年やり、そして新店舗の店長にまで登り上がった…
バイトたちに恵まれ、仲間と共に楽しく過ごせたのだが…
政治と業界から【ガイアックス潰し】をされ、会社の経営が圧迫された…
人件費を極限まで減らせ!バイトを減らせ!との社長の命令に嫌気をさし…なんの罪もないバイトたちをクビにするくらいなら…
こんな会社、オレが辞めてやる…
と、可愛いバイトたちに店を任せて…
オレは会社を去ったのだった…
全てをリセットして新しくスタートしよう!!
オレの本当の人生はこれからだ!!
そう強く心に誓ったのだったが
神は…そっとささやく…
『本当の苦しみは…
これからだよ…』
と…
会社を辞めてすぐに、就職活動をしたが全てうまくいかなかった…
とある一流企業を受けて、オレは支店長に気に入られ採用してもらえることになったのだが…
なんと!
本社から【不採用】の知らせが…
なんなんだよ…
オレって、そんなに会社員に縁がないのか…
採用すると言われてまで、なれないんだから縁がないんだな…
わかったよ…
そんなに会社員に縁がないんなら…
もうならない…
バカバカしい…
そう思ったオレは、好き勝手にやる事にした…
オレは、農家の長男…
いずれは、家業を継がなくてはいけない…
だったら、それまで好きなことをやらせてもらう…
そう思ったオレは、家業の農業を手伝いながら、昔から少し憧れだった【芸能人】を目指すことにした!
ある日…
人生の路頭に迷っているオレに1冊の占い雑誌が…
オレの運命のターニングポイントと言われた日に掛かってきた1本のスカウトの電話…
オレは、これにかけてみることにした!!
が…
結果。エキストラをやらせるだけやらして、しかもギャラも払わない悪徳事務所…
芸能界を目指す人はたくさんいるのに、それをあざ笑うかのような世界が密接していた…
エキストラをやっている時に、オレはたくさんの俳優を目指す人たちを見てきた…
皆…
全てを犠牲にしてここにいる…
オレには、その覚悟があるか…
自分の両親や、仮に家庭を持ったとしても、全てを犠牲にする覚悟があるか…
オレには出来ない…
始めから答えは出ていたのだ…
だからオレは…
この世界から身を引いた…
芸能人の夢から覚めたオレは、しばらく家業の農業を手伝う毎日…
しかし…
このままでは、出会いすらない…
一生、結婚など出来ないかもしれない…
そう思ったオレは、外に働きに出ることにした…
いずれは家業の農家を継ぐんだから、バイトでもいい…
会社員に縁がないんなら、バイトなら大丈夫だろう…
そして、バイトを探していると…
何かの縁なのか…
昔行ったことのある【La festa】と言うオシャレなビストロレストランの求人を見つけて面接に行くことになった…
無事に採用されたのだったが…
この店には、不思議な出来事があった…
この店に来るお客さんのほとんどが、こう言う…
『あれ?あの女の人は辞めちゃったんですか?』
と…
どうやら、以前働いていたお姉さんがいて、たくさんのお客さんに大人気だったようである…
この店は、とても小さな店…
しかし。お客さんは、食事だけが目当てではなく、プラスアルファを求めにやってくるのだ…
オレは、この店を甘く見ていた…
この店で認められるには…
プラスアルファが必要であると言う事…
ただのバイトで入ったつもりのオレだっが、この小さな店に生きがいと目標を見つけた…
オレは…
あの【伝説のお姉さん】を超えてやると…
オレは、伝説のお姉さんを超えるために、この店で約2年の修行をした…
そして、いつの間にか自分では気が付かないうちに、オレは伝説のお姉さんと同じくらいになっていた…
自分色が出せるようになっていたのだ…
大切なことは、伝説のお姉さんに勝つ事ではなく、自分色を出して認められる事だと気がついた…
その答えが分かった時に、もう一つの答えが…
オレは…
もっと広いステージへ行くべきだ…
オレは接客業が好きなんだ…
だったら、接客業の最高峰にあるものは何か…
【水商売】だ…
自分が認められなければ絶対に生きていけない世界…
今しか出来ない事…
だったらやってやろうじゃないか…
オレは…
ホストになる…
東京でホストをやろうとしたのたが、ちょっとしたきっかけで、地元の繁華街で1番の大きな老舗【源氏】という店でとりあえずやってみる事にした…
そして、面接してすぐに…
そのままホストとして働くことになった…
オレは【輝(テル)】と言う源氏名でホストとしてスタートした。
が、なんと…
まるでテレビドラマのような展開でオレは入店して1ヶ月後にナンバーワンになってしまったのだった…
そして、店の看板を背負い続けること2年…
ある日、たまたま立ち寄った実家の洗面台に親父の部分入れ歯を見つけてこう思った…
『親父も年をとったんだな…もうバカな事はやってやれない。実家に帰り家業を継がねば…』
そして、オレは店で出会った【まゆちゃん】という子を生涯のパートナーだと直観的に感じ、まゆちゃんだけとの繋がりを残し、夜の世界から去っていったのだった…
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