The Skull Emperor/Dawnman
1. Black butterfly
2. Glow in the darkness
3. Bone star
4. Melody
LeetspeakmonstersのVo.D13によるソロワークスDawnmanの2ndミニアルバム。
"ドメ"と呼ばれることの多いD13さんですが、もともとは夜明けの番人"DAWN MAN"の13代目。
ドーンメンが訛ってドメになったという設定であり、ソロ活動の名義がDawnmanというのは、ある種の必然と言えるかと。
本作ではHIPHOP色が強まっているのが特徴。
1stミニアルバム「MEMENTO MORI」では、ゲストミュージシャンとのコラボレーションを軸にした結果、ポップな仕上がりになっていたDawnmanですが、よりD13さんの趣味を押し出すのだとすれば、ゴリゴリのHIPHOPになったとして違和感はありません。
特に悪そうな雰囲気をビシビシと感じさせるのは「Black butterfly」と「Bone star」。
メロディに頼らずラップが主体の歌と、シンプルなトラック。
ソロとしてやるからには、このぐらいの硬派HIPHOPが聴きたかったというリスナーも多かったのでは。
一方で、「Glow in the darkness」と「Melody」は、ラップパートはしっかり設けつつも、メロディパートも存在。
バンドサウンドに近い構成になっていて、Leetspeakmonstersから入ったリスナーも置いていかないスタイルになっています。
もっとぶっ飛んだ音楽性を狙いに行っても文句はないけれど、ミニアルバムとしてバランスをとったといったところかな。
曲数が少ないこともあって、正攻法でのHIPHOPと、前作を踏襲したラップロックを半々で、という印象。
本当はもっとオーバーラップして混ざり合ったり、極端化したり、というところまで持っていきたいのだと想定しますが、まずはソロとしての方向感を意識づける楽曲をねじ込んできましたね。
母体となるLeetspeakmonstersを止めない、という意識付けも必要ということを踏まえれば、時間をかけて作り込むより、並行稼働することでのシナジー効果が最優先。
あくまでスピンオフ的な位置づけということなのでしょうか。
もっとも、先鋭化しすぎないほうがV系発のHIPHOPとしては導入に使いやすいのも事実。
インパクトも必要だった中で、最適解のような1枚です。
<過去のDawnmanに関するレビュー>