ニンジャマンジャパンのテーマ / ニンジャマンジャパン | 安眠妨害水族館

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ニンジャマンジャパンのテーマ/ニンジャマンジャパン
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1. ニンジャマンジャパンのテーマ

2. Never Give Up!

 

2009年に会場限定でリリースされたニンジャマンジャパンの1stシングル。

 

Vo.Sarino(ex-Aioria、ex-Shelly Trip Realize、ex-Annie's Black)、Gt.Lida(Dacco、Psycho le Cemu)、Gt.nono(CHOKE、ex-ν[NEU])、Ba.Metal、Dr.AKI(Bräymen、ex-Lc5)という、なかなか豪華な顔ぶれで結成。

Metalさんは、劇団☆新幹線の吉田メタルと言い換えたほうがしっくりくる人もいるのでは。

 

忍者をベースにしたヒーロー戦隊という設定。

表題曲である、「ニンジャマンジャパンのテーマ」は、まさに、その主題歌といった作風でした。

アニソンライクなキャッチーさに、ノリと勢いも忘れずに。

歌詞に戦隊名や、必殺技名が登場するお約束は、懐かしさを通り越して新鮮味すら感じます。

子供向け番組だからといってポップすぎるわけでもなく、実は大人が聴いても格好良いのでは、と思わせるあの絶妙な感覚。

これが絶妙で、Lidaさんの得意分野だというのも相まって、たまらないのですよ。

 

カップリングの「Never Give Up!」も、キッズが好みそうな高揚感と、ヒーローモノっぽい歌詞がうまくマッチング。

表題曲よりも演奏面でのハードさを感じることができ、硬派な雰囲気が増しています。

ところどころで和風のフレーズが織り込まれてくるあたり、戦隊モノというアプローチだけでなく、特に忍者をテーマにしているのだ、という自意識も忘れていないといったところ。

甘い歌声が武器であるSarinoさんより、もっとはっきりと男らしさが前に出るヴォーカリストのほうがハマっていた感もありますが、あくまでヴィジュアル系バンドとしてとらえるなら、このくらいのバランスでちょうど良かったのかも。

 

実質的に、各メンバーのサイドプロジェクト的な位置づけではありましたが、メジャー経験者も在籍しているだけに、クオリティが高く、コンセプトの一貫性もあり。

収録曲は後に発表されるミニアルバムにも収録されるため、本作はコレクターアイテムとなるものの、名詞代わりの作品としてのインパクトは抜群でした。

子供の頃、戦隊モノに憧れた僕ら。

あの頃の気持ちを奮い立たせてくれるような1枚。