夏夜に溶ける/洗脳Tokyo
1. 夏夜に溶ける
ゲリラ的にリリースされた、洗脳Tokyoのデジタルシングル。
新メンバーとして、Vo&Dr.吉一九兵衛さんが加入。
アルバム「おニャンコポン!」のリリースを経て、再び攻勢をかける彼らが発表したのは、ほんのり切ないダンスポップでした。
Vo&Gt.顚仙さんが作詞・作曲を担当。
夏ソングらしい爽やかさや熱っぽさを帯びながら、大人びた表情を見せて、ドキっとさせてくれました。
ファルセットで抜けていく歌い尻に感じる、心を摘ままれたような甘酸っぱさがたまりません。
メンバー全員がヴォーカルとしてクレジットされている特殊な編成の彼らですが、Vo&Ba.守護霊さんがメインを務めるスタイルで落ち着いてきましたかね。
まっすぐな歌声は、メロディアスな部分で強みを発揮。
歌声がクロスする部分もあるので、ツインヴォーカルという選択肢もあったのだと思われますが、あえて歌モノパートは守護霊さんに統一したといったところでしょう。
もっとも、ミクスチャー的な展開を持ってきて、掛け合い要素も残しているのが、実にあざといのですけれど。
結成以降、手を変え品を変えのフルスロットルを続けていても、まだまだ底は見えないようで。
9月からは、5連続でのシングルリリースも発表された彼ら。
洗脳Tokyoのど真ん中はこれ、というサウンドを設けず、何が飛び出すかわからないワクワク感を創出するのが彼ら流だとしたら、あえてアルバムではなく、連続リリースとした次の展開も楽しみな限りです。
<過去の洗脳Tokyoに関するレビュー>