色即ラグナロク/LAGNA
1. 00836092-radiant
2. 薔薇と錠剤-憂鬱メランコリア-
3. Mindscape
4. シュレディンガーの猫
5. サイケデリックアイソレーション
2014年にリリースされたLAGNAの1stミニアルバム。
ex-ジミニークリケットのVo.Tatsuさんが、リタ名義で在籍。
Dr.ケイタさんは、後にスタア区。に加入します。
本作は、「色即ラグナロク-前編-」、「「色即ラグナロク-後編-」として発表されていた各2曲入りの配信シングルに、SEを追加してまとめたもの。
ライブ会場とライカエジソンでの限定販売となっていました。
音楽性としては、当時のシーンの中心部であったキラキラ系をベースにしつつ、メロディアスな方向に力点を置いた印象。
リズムは比較的シンプルに仕上げて、ダンサブルなノリを活かせるように。
同期によって情報量は多めに詰め込んで。
その点については、あえて飽和しているジャンルに飛び込んだ形なのですが、ギミックを盛り盛りにしつつも、しっかりと耳に残るメロディを持ってきているため、ギラついたヴィジュアルやサウンドとは裏腹、硬派なイメージも与えるから面白いですね。
こうして聴くと、すべてが全力投球。
キャッチーさは保ちつつも、刺々しさやハードな展開を織り込んだり、テンポや拍子が切り替わったり。
アイディアをそのまま出したようなナンバーは存在せず、どれをとっても、アレンジがとても練り込まれているのです。
ミニアルバムとしてはメリハリがなく、かえって曲の区別がつきにくくなってしまった感は否めないのですが、何をやりたいのかが明確。
初期衝動を勢いのままパッケージしたとも言え、挨拶代わりのCDとしてはもってこいの内容でした。
ここから幅を広げて、規模を大きくして、と乗っていきたいところだったのですが、残念ながら2016年に解散。
彼らの音楽性と、流行のタイミングがもう少し噛み合えば、と思うだけに、少し惜しい気はします。