妻の実家に行く日だ。
久しぶりに、家族に会える。
子供達に会える。
妻にも会える。
長女は最近、ディズニープリンセスにハマりつつあるらしい。
まだ、一緒に暮らしてた時から、2ヶ月も離れていないのに、お姉さんになったようだ。
なので、ディズニーの曲が色々入っている、キラキラしたバイオリンのおもちゃをプレゼントに買ったんだ。
これをあげたら、喜んでくれるかな。
次女に関しては、やはりまだまだ幼く、ほとんどが長女のお下がりで事足りる。
なので今回は、特に何もない。
妻は気を使って、家族旅行の計画をしてくれているらしい。
4人で、どこかの旅館に宿泊にいく予定だ。
今にして思えば、妻にも何か、ねぎらいのプレゼントでも用意すれば良かった。
こういう所が、私の気が利かない所だ。
あと少しで、家族に会える。
娘を抱きしめてあげたい。
沢山遊んであげたい。
滞在期間は1週間。
その間に、長女とあそんで、次女を沢山抱っこして、妻には休んでいてもらおう。
あちらのご両親にも、お礼を言わねば。
私の状態を鑑みて、妻と子を実家に帰す事となり、ご両親もさぞ戸惑った事だろう。
私は沢山の人に支えられている。
あちらの両親を思う時、私の実の両親の事も、思い出す。
でも、もういい。
いつまでも、終わった事を都度思い出し、限られた容量を悲しい思いで埋め尽くすようなバカな事は、もうやめるんだ。
楽しい事を記憶していく。
悲しい事を忘れて。
そして私は、次のステージへ向かうのだ。