その人の奥が見えてくる。
これが、人に魅力を感じる時だろう。
単純接触効果、という言葉がある。
簡単に説明すると、何度も接する事で、自然と相手に対する好感度が高くなる、という話。
確かにその通りだと思う。
しかし、ただそれだけで得られる好感度には、限度があると思う。
好感度MAXを、仮に100%とした場合、この単純接触効果で得られる好感度は、0%スタートとして、せいぜい20〜30くらいまでしか上がらない。
数値設定には根拠がないので、感覚的なものだけど。
で、この30%からが、スタートなのだ。
ここからは、単に顔を合わせるだけではなくて、コミュニケーションが求められる。
コミュニケーションを通して、この数値はまた高くなる。
30%スタートとして、普通のコミュニケーションを行っていれば、特別な事はせずとも、60%くらいまでは高まるだろう。
※相手と価値観が違いすぎたり、何かしら、相手に嫌がられる事をしてしまえば、むしろ好感度が下がる事もあるが、今回は下がる事に関しては言及しない事にする。
さて、ここまで来てからが、難しい所だ。
60%を、これ以上高めていくのは、中々にコツが必要だと思う。
私が思うに、60%の向こう側は、電波のようなものだ。
アンテナを張り巡らせ、情報を受診する必要がある。
無線機は、同じ数字に設定しなければ、通信が出来ない。
単純な接触を超えた関係の先に、今度は電波交信のような精密な行いが求められる。
即ち、相手のチャンネルを知り、自分のチャンネルを合わせていく事。
この事によって、初めて相手との通信が始まる。
これは勿論、人間二人だけの関係性ではなく、オープンチャンネルであれば、複数の親しい人間関係を持つに至るだろう。
大抵の場合は、初めからチャンネルが同じ者達が集まる事で、集団が形成されているように感じるが、
つまり、相手と仲良くなる為には、先天的な素質、ないしは、後天的な努力が必要となる。
最初から、チャンネルが一致している場合は、素質。
チャンネルが合っていなかったとしても、お互いに合わせていく事で、最終的に一致するに至ったのであれば、それは努力だ。
ここまで一致して、やっと90%くらいまでに到達する。
そして最終段階の、90%を超えた世界とは、おそらくテレパシーか何かなのだ。
形容し難い。
もうお互いに、十分に相手を知り、
『この人であれば、このようにすれば、このように感じるだろう。』
そのように、相手の事を深く理解した時の感覚。
あれは、一種のテレパシーだと思う。
相手の事が分かる。
この人は、今、こう考えている。
これをお互いが持ち得た時に、究極的な信頼関係が得られる。
おそらく人は、それを、恋人だとか、親友だとか、そのように呼称するのだろう。
90%を超えた世界は、超能力の世界だ。
得難いものなのだ。
…単純接触効果の話が、なんか飛躍して、こんな話になった。
私はよく、このような感じの思考をして、独自の結論を導き出す、という遊びをする。
で、今回のは、合理性に欠けるな、とか、
なんかいまいち、カチッとはまらないな、とか、
おお、なんか今回の内容は、すごく整合性が取れているじゃないか、今後、この内容は私の判断基準として採用しよう、とか、
いつも一人で、そんな事を考えて遊んでいる。
一種の思考実験みたいなものなのだろう。
今回の内容は、あれだな。
完成度はそんなに高くないけど、まぁ、やってて面白くはあったな、という程度かな。
こんな遊びばっかりやってるから、私は脳が疲れるんだろう。
ココア飲みたい。