会社の人達は、皆親切で、私を慕ってくれるし、頼りにもしてくれる。
私の心の病にも理解を持って接してくれる。
会社自体も、休職、急な早退や欠勤に対して寛容で、これを責めるばかりか、私に対して思いやりの言葉をかけてくれる。

家族も私を愛してくれている。
裕福な訳でもないけれど、極端にお金に困るような事もない。

だから、結局の所、私自身の心の持ちようなのだと思ってる。


若い頃から、現在に至るまで、確かに私には不遇な時間があって、しかし、社会に出て、新しい環境で、様々な人に出会い、変化を受け入れてきた。

そして思った事は、世界は案外私に優しいのだ。

これはきっと、本質的には私が周囲に対して誠実で親切であるからだとおもう。

けれど、それでも尚、どこか私は疲れてしまって、不安を抱いてしまう。

社会に適合するには捻くれてしまっていて、しかしかろうじて、良い人間である様に努力して、しがみついている。

この世の中に感謝している。
私の周囲にいる皆さんに感謝している。

これは体裁を立てるだけでなく、本当にその様に思っている。

にも関わらず、こんなに苦しいのはなぜなのだろう?

もっともっと苦しい人間がいる事を、知識として認識出来てはいる。

しかしそれとは別として、自分自身の中に、確実に存在する嫌な思いみたいなものを、どうやって代謝すれば良いのか。

私は、真っ当に生きて、幸せになりたい。
それが可能な世界で生きていると思う。

この胸の内にある、若い表現をすれば、心の闇のようなものを、果たしてどのように処理すれば良いものか。

方法があるならば教えて頂きたいものだ。
心療内科に行っても、ちょっと話をして、薬を貰えるだけだからな…。

まぁ、それだけでも、ありがたい事ではあるのだけど。