先日、ある人から「投げ銭」って何なんですか?と聞かれた。
普段、当然のように使っている「投げ銭」という言葉。

思い返してみると若い頃は僕もそんな存在を知らなかったし、この仕事をしていなければ一生関わりのない言葉だったかもしれない。
ということで今日はあらためて投げ銭について。

大道芸人やストリートミュージシャンが帽子をひっくり返して置いたり、ギターケースを開いたままにして置く。
道ばたで誰でも自由に見ることが出来るそれらのエンターテインメントは当然料金無料なわけだけど、それに感動した人たちがチケット代的な感覚で好きな金額を帽子やギターケースに投げ入れる。昔は小銭をポーンと投げたからそのまま「投げ銭」と呼んだわけだ。


これが現代では現実世界よりもネット上で使われることが多くなってきて、特にコロナ禍での配信ライブの増加とともに一気に一般に広がっていった。YouTubeのスパチャとかも投げ銭の一種だよね。(スパチャの場合は手数料として驚くほど引かれてからこちらに届きます…)


僕が初めて「投げ銭」という言葉を聞いたのは32才頃、EPOさんからだった。


その頃、縁あってEPOさんと僕はライブでもプライベートでもご一緒させて頂く事が多かった。そんなある日EPOさんが「この間、沖縄行って投げ銭ライブやってきたんだけど楽しかった!」と話されたのだ。


「投げ銭ライブ?」初めて聞いた言葉と、あのEPOさんがそんなことをするのか!と言う驚き。「サトルくんもやってみると良いよ。楽しいよ!」と言われたりしたが…。


時は流れ2020年。
コロナ禍でライブが出来なくなった僕がのめり込んでいったのが配信ライブだった。
そしてその時に出した結論が「視聴無料、投げ銭制」でやるということ。

自分で配信ライブを始めるにあたってすでに始めている人たちのやりかたを研究したが、視聴料を払わないと一切見ることが出来ない配信ライブが意外に多く、研究には思いのほか経費がかかった。


どんなライブなのか全くわからないまま視聴チケットを買ってのぞいてみたら「これで¥3,000かよ!」みたいな事も少なくない。まあファンならそれでもいいのかな…。


僕がそこで辿り着いたのは…

「まずは無料で誰でも見ることが出来るようにする。これは僕のライブ未体験の人にもライブを体験してもらえるチャンスなのだ。そして気に入ってもらえたらその気持ちに見合った金額を払ってもらう。重要なのはお金を払いたい!と思わせるような高画質&高音質&高パフォーマンスであることと、お金を簡単に支払えるシステムを用意することだ」

という結論。


配信ライブについては色んな考え方があるし、やり方も人それぞれだ。置かれた状況、環境、知名度によっても正解は違うわけなのでこれはあくまでも僕の場合の結論なわけだけど、いまも僕の現状ではこれがベストだと思って配信ライブの時には「視聴無料、投げ銭制」でやってるわけです。

僕が制作に携わっている配信ライブはとにかく高品質にこだわり、そこにしっかり制作費をつぎ込んでいます。
まずは覗いてみてください。そして楽しんでもらえたなら投げ銭を!


現在公開中の配信ライブと投げ銭ページは次の通り。

【忘れじの2023】
2023年12月に行った佐藤達哉(pf)とのデュオライブの生配信。撮影スタジオを借りてセットを作り込んだ。

●配信ページ
https://youtube.com/live/GwacyMiwXGI

●投げ銭詳細ページ(特典付き)
https://sakamotosatoru.shop-pro.jp/?pid=178630749


【MUSIC DINNER】
モモデビュー20周年記念ライブの模様。坂本サトルbandでライブサポート。

●配信ページ(2024年5月6日23:59まで)
https://youtube.com/live/-JeaBm88JcY

●投げ銭詳細ページ(特典付き)
https://sakamotosatoru.shop-pro.jp/?pid=180350296