八戸通いが続いている。なんと6日連続の八戸。しかもスケジュールの都合で泊まることが出来ず、片道2時間の距離を毎日通っているのだ。今日で4日目。運転好きだからいいけれど。

もちろん、いよいよ1週間後に開催が迫った「喜多郎&坂本サトルジョイントライブ」の準備のためだ。

 

今回のライブの1番の目玉はもちろん青森県内ではほぼ初めて(30数年前に「青森県のどこかで」やった記憶があるとのこと)だという喜多郎さんのライブなわけだが、個人的にはそれと同じぐらいの出来事だと思っていることがある。

それは「『えんぶり』と『南部手踊り』という青森県、県南地方を代表する伝統芸能と坂本サトル楽曲とのコラボ」だ。

うまくいけば歴史的コラボとも言える素晴らしいものができるだろう、と思ってお願いしてみたものの、間近で実際に見せて頂くとその伝統と質の高さ、そして何よりも普段の生活との根深い関係をこれでもかと言うほど見せつけられて、正直尻込みしてしまった。これはえらい事をクチにしてしまったぞ、と。

昨年の夏、強いストレスと過酷なスケジュールで痛風が発症してしまった恐怖がよみがえる…。

 

思い悩むこと約1ヶ月。撮影させてもらった映像を見ながら、ない知恵絞ってようやく辿り着いたのがある2曲だった。えんぶり用に1曲。南部手踊り用に1曲。これはいけるんじゃないか…?イメージをつかむためにライブ映像と合わせて簡単なPV的なものを作ってる最中に何度も鳥肌が立つ。こ、これはすごいものが出来るかも…。

 

ただ、それを実現するには大きな問題があった。僕が思うステージにするためには、えんぶりにも南部手踊りにも必要不可欠な「お囃子」と「唄」なしで参加してもらわなければならない。

数百年以上前から続く南部手踊り。今回ご一緒させて頂く藤本麻維さん、泉山千夏さんはそれぞれ昨年、今年の民謡グランプリで名人(第1位)に。そしてもう1人の泉山華澄さんは先月行われた「南部七唄七踊り全国大会」で優勝、というトップクラスのお3方。そして鎌倉時代から続き、国の重要無形民俗文化財であるえんぶりの方は、八戸市近郊に30数組あるえんぶり組の中でもほぼ毎年3位以内に入賞し続けている名門「日計えんぶり組」。そんな方々が僕の無茶な要求を果たして呑んでくれるのか?

 

金曜日の夜が南部手踊り。今日(土曜日)がえんぶりのみなさんに映像を見てもらいながらのプレゼン。さてどうなる…?

 

 

その答えは写真をどうぞ。

 

 

 

こちらが何か言い出す前に「出るタイミングをどうやって合わせるかな…」というような具体的な話しが…。

 

想像もしていなかったほど胸が踊り、そして胸震えた2日間でした。

 

今日はっきりとわかったのはえんぶりも南部手踊りも伝統芸能である以上に「民俗芸能」なのだということだ。

民俗芸能というものはその時代時代の人々が生活と密接に関わり合いながら受け継がれてきたものだから、その時代時代に合わせて少しずつ形を変えたり変化を受け入れながらきたのだろう。そう考えると今回のコラボの実現も実は民俗芸能の本来持ってる性質なのかも知れない。

とにかく、えんぶり組の皆さん、南部手踊り小柴瑩子社中の皆さんの懐の広さに感謝!!いやー緊張したー。ホッとしたー。

 

ということでコラボも実現します。

皆さん今週末はぜひとも八戸へ!ほんとにみんなに見て欲しい。

web予約がお勧めです。

 

【web予約】


http://www.sakamotosatoru.com/live.html#yoyaku

 

 

喜多郎&坂本サトルジョイントコンサート in 八戸 


『未来への祈り』VOL.1 


*日程:2017年10月21日(土) 


*会場:八戸市公会堂(青森県八戸市内丸1-1-1) 


*時間:open16:00 / start17:00 


*出演:喜多郎、坂本サトル with his band、玉野黄市・弘子、入月絢、日計えんぶり組、小柴瑩子社中、法霊神楽


*料金:全席指定SS席¥7,000 / S席¥5,000 / A席¥3,000

*チケット販売場所:web予約(詳細上記)、デーリー東北チケットセンター、八戸市公会堂、三春屋、ラピア、はっち、イオンモール下田

*問合せ:「未来への祈り」実行委員会(0178-51-8375 アイズ内)