配信管理会社から「Spotify 新サービスのご案内と配信許諾確認のお願い」が届いた。Spotify。遂に来たか。

 

聴き放題ものは1ストリーミングにつきこちらに入る金額は0.4円ぐらい。1万回聴いてもらってたった¥4,000。ダウンロード購入なら半分ぐらい入るから10000ダウンロードで¥100万ぐらい。CDならその倍ぐらい。(いずれも1曲あたりの概算。CDは単価¥1,000の2曲入りMaxiシングルと仮定)

そりゃあCD売りたいよね。

 

聴き放題ものは作り手側としては脱力してしまうけれどもリスナーの立場としては確かにありがたい。それが時代だから1億ストリーミング目指しましょう!と頑張るか、馬鹿馬鹿しいとストリーミングからは手を引くか。いつか決断しなければならない日が来るかな。

 

ご存知の通り、CDの売上は毎年確実に落ちているが、ライブの動員は10年前の2倍以上。詳細資料はこちら

この動員増は主にフェスの台頭によるものなので、全体的にライブの動員が増えているというわけではない。とは言うものの「ライブで食って行く」が今のところの正解かなー。


まあ、ライブのことは今回は置いておいて。


ただでもCDの売り上げが落ちていて原盤制作予算がどんどん減らされてきたこの10年。ストリーミングが定着してしまうとますます制作予算は下がって行くのかも知れない。


そんな現状で制作時に僕がとっているのは、素晴らしいプレーヤー、アレンジャーの皆さんの力をお借りしつつマイスタジオで可能な限りとことん煮詰めて、アウトプットであるミックスとマスタリングで世界基準を目指す、という戦法。

現状を知って失望して、対策を模索して立ち上がって前に進む…の繰り返し。どんな状況だろうとクオリティだけは何としてもキープするのだ。

 

この半年で「○○○開始のお知らせ」というストリーミング配信の連絡が何度か届いて、その度に「これはほんとにエラい事になってきたぞ」と思っておりましたので、ちょっとボヤかせて頂きました。ま、負けないけどね。