$坂本サトルオフィシャルブログ「日々の営み public」Powered by Ameba

代々木、バーニグランドマンにてJIGGER'S SONニューシングルマスタリング。
エンジニアはいつものこの人、男前女子の山崎さん!(写真右奥)
ナベちゃんも来てくれた。

2010年以降、僕絡みの作品はこの山崎さんによってマスタリングされている。
詳しくはこちらを。

マスタリングをうちの母親にも分かるように言うと「良い音でみんなが聴けるようにするレコーディングの最終作業」。
面倒くさく言うと48kHz、24bitで作られたマスターデータをCD規格の44.1kHz、16bitに音質を補正したり音圧を調整してダウンコンバートする、ということ。要は圧縮するわけです。
MP3なんかだとさらにギュギュッと圧縮して容量を10分の1ぐらいにしちゃう。
「人間の耳に聞こえない周波数をカットする事でデータ容量を軽くできる」という事なんだけど、その聴こえる帯域以外がどれほど重要かという事を僕らはよく知っている。
人は物理的にも「音を耳だけで聴いているわけではない」のです。

とにかく「良質な音楽を良質な音質で届ける」ために予算やスケジュールと相談しつつ、みんなでああだこうだと作り上げるわけです。
iPhoneや最近のスマホだと、内蔵されたスピーカーもそれなりに鳴るからなんとなくそれで音楽聴いてる人もいるだろうし、iPod&イヤフォンの組み合わせという人が大多数だろう。

だけどそれじゃあキック(バスドラム)やベースの一番気持ちいいとこが聴こえないんだよなあ。

どんな環境で音楽を聴くかはもちろん個人の自由で、大切なのは聴きたい時に聴きたい曲が聴けるということだ。
それは充分に理解しつつ、それでも「できるだけこちらの届けたい音質で聴いてもらいたい!」という気持ちを込めてお送りします。

【作り手の意図した音質で聴くための3つの提案】
●ヘッドフォンで聴く
…これについては基本的に値段が高ければ高いほどいい音、と言えます。できれば¥10,000以上、最低でも¥5~6,000程度のやつを!国産ならオーディオテクニカかSONYがおすすめです。
例えばこれ
ちなみに僕のはSONYのこれですが、現在は生産終了していて後継機種がこのへんかな。
さすがに通勤途中にこれはゴツ過ぎる!という人はイヤフォンになると思うんだけど、その場合はカナル型(耳栓みたいにギュッと押し込むタイプね)に!
おすすめはオーテクならこれ、SONYならこのあたりかな。

●室内でスピーカーで聴く場合はEQ(イコライザー)はOFF!またはフラットに!
…音質を加工してしまうようなスイッチ(サラウンドの類)もOFFです。

●車で聴いてる音は別物だと思う。
…走行中のロードノイズやエンジン音に負けないように、カーステレオは異常なまでに低音を持ち上げている事が多い。同様の理由で高い周波数も。いわゆる「ドンシャリ」なわけですが、それはもう音質的にはこちらの意図とは全く別物!
とは言え、車では気持ちよく聴こえる事が重要だと思ってるので僕も完全に割り切って聴いてます。
特に最近の車はとんでもないので「BASS」をちょっとカットするぐらいでちょうど良いかと。


…と、好き勝手なことを書かせてもらいましたが、「そう言えばサトルがなんだか面倒くさいこと言ってたなあ」ぐらいに頭の片隅に置いておいていただければと…。

なんてことを書いてるうちに2曲目終わった!残りあと2曲!
山崎さん頑張れー。