支援物資の調達でお世話になっているスーパーマーケットチェーン「フレスコキクチ」の決算報告会でライブ。
なんと3月12日から営業を再開し、地域住民の食を支えてきた、言い換えれば命を支えてきたスーパーである。

今日はシークレットゲストということでサプライズ登場!のはずだったが、いざステージに出てみると「サトルさんありがとう」のうちわが!
仕方がないので「サトル隊」と名付けてステージで一緒に歌ってみました。



ライブ終了後のCD即売&サイン会の時に、社員600名以上を抱えるこの会社の社長さんが、社員に「社長!シャッター押して下さい!」と頼まれ、いやがるでもなく「はい!1たす1は…」などとやっている。
この社長さんが冒頭のあいさつの時に、社員からの手紙を読んだ。被災直後からこれまでの、ある社員の気持ちを綴ったその手紙を自分のあいさつの直後に読み、そして感極まって言葉に詰まってしまう。
これが社長さんの人柄を端的に語っていたし、それがそのまま社員の皆さんに伝わっているという印象を受けた。
良い意味での部活動的な一体感。会場に漂う空気が柔らかく、温かい。

いくつかの店舗では社員のうち40名以上が家を流されてしまったにもかかわらず、震災直後に店を開き続けた。
自分の生活のために働く、という気持ちもあっただろうが「地域の人に食材や生活物資を届けるのだ」という使命感があったに違いない。
スーパーマーケットと地域住民の深い結びつきを目の当たりにして、助け合い、支え合う被災地の人々の尊い日々の営みに胸がいっぱいになった。


ライブ終了後は、相馬市内で美味しい中華をいただいた後、10年来のお付き合いとなる塩沼さんのお店で、しこたま飲む。
僕よりも10才以上年上の塩沼さんは「俺もこんなおじさんになりたい!」と思わせる素敵な先輩だ。
2人で下ネタ7割、真面目話3割の好き勝手トークで周囲をあきれさせつつ、胸一杯の相馬の夜は更けていくのであった。