仙台市近郊にあるグランディ21(現在はネーミングライツで「セキスイハイムスーパーアリーナ」と呼ばれる)で行われた桑田佳祐氏のライブを見た。
この日のライブは被災地への応援ライブであると同時に、桑田さんの復帰後初の「ちゃんとしたライブ」と言うこともあって、桑田さんの一声一声、MCの一言一言が染みて泣けた。
会場となったグランディ21は6月末まで震災で亡くなった方の遺体安置所として使われていた。
もはやライブ会場としては使用できなくなるのでは?と多くの人が思っていた中、今日と明日のライブが発表されたわけだ。
僕のとなりの席に座ったお医者さんと話しをした。
彼女は6月末まで医師として検死のためにここに通っていたという。
スタンド席から見下ろす光景のあまりの違いに言葉もない様子だった。
重い空気を鎮めるためには、それと同じぐらいのエネルギーが必要なのだと思う。
桑田さんの存在とライブ、そして集まってくる人達の想いや熱気が、まさにそれだった。
今日のライブをきっかけにこの場所でまたコンサートが行われるようになるのだ。
桑田佳祐。
あらためてすごい人だなあ。
新曲の「明日へのマーチ」がとても好きです。
コンサート帰りの渋滞を抜け、明日の気仙沼ライブに備えて一関入り。
気仙沼に通うようになって、この一関市内のホテルにもずいぶん泊まった。
「できる人ができる規模でできる事をやる」
桑田さんのライブを見て、あらためて「明日はいいライブにしよう」と思った。
明日で半年。各地でイベントが行われる。
薄れかけているあの日の記憶をいま一度。