今日はちょっと長いです。
携帯から読んでる人、ごめん、と予め謝っておきます。


遅くなりましたが3日のイベントで集まった義援金の金額がわかりました。

*チケット売上…¥1,137,000(一般343枚+関係者36枚=379枚)
*当日募金額 …¥623,800
*気持チケット売上 …¥265,500(88枚+¥1,500。4月5日現在)

●合計金額 … ¥2,026,300

目標の2倍以上の額となりました。すげー!!!!ご協力、ありがとうございました!
郵便局に振り込んだら330円手数料取られた。仕方がないこととわかってはいるがなんか悔しい!


ということで「気持チケット」分をのぞいた義援金全額を上から見るとこう。

坂本サトル「日々の営み public」

お札や硬貨の1枚1枚が重い。


「日、いづるところへ」
出演して下さったみなさん、関わったスタッフの皆さん、そして会場に来てくれたみなさん、ユーストで見てくれていたみなさん、「気持チケット」をかってくれたみなさんにあらためて心から感謝します。
誰1人欠けてもあの次元までは行けなかった、というような素晴らしいイベントでした。
ありがとうございました!


イベント会場での声や後日のメールに「久しぶりに腹の底から笑って泣いて感動した」というコメントが非常に多く寄せられた。
被災地だけではなく、来てくれた人をも支えたイベントだったのかな。そうだったら嬉しいなあ。


とにかく、今回の募金で確認したのはこのお金がみんなの想いを託されたお金であること。
「私の代わりにいい寄付先を探して下さい」という感じ。
正直、目まいがした。募金が集まれば集まるほどプレッシャーが大きくなっていって終わった後は、「イベント終わったぞ!」というスッキリ感は全くなくて、イベント前よりずっとずっと気が重くなった。肩の荷が重い、という感じかな。

明日から被災地をしっかり見てきます。空気吸ってきます。匂い嗅いできます。話聞いてきます。
そしてちょっとだけ歌ってきます。それで何か見えるかも知れない。
見えるような気がする。気持ちがパシッと決まるような。

とにかく、山寺さんとよく話し合って、しっかりと使わせてもらいます。
 


出演者全員が完全なるボランティアでの参加、ユースト配信への理解、終演後の募金のお手伝い、等思い返してもほんとにみんなすごかった。
個人的には南海キャンディーズの静ちゃんとマギー審司さん、鉄拳さんがラストまでの1時間半居残ってずーっと募金箱持ってずっと握手していてくれた事にはえらく感激した。(他の皆さんは次の仕事ややむを得ない事情で帰ったので念のため)
そして何よりも本番でのそれぞれのパフォーマンスが素晴らしかった!

ミュージシャンは息づかいまで聞こえる生歌生楽器でのライブの中で、ステージと客席との「気」の直接のやり取りを感じて、こみ上げるものを抑えながら歌わなければならなかった。
個人的にはまさかの岩崎宏美さん!天使の声!お人柄も素晴らしい方でした!

声優のみなさん。戸田さんが読むやなせたかしさんの詩、そしてシャッフルビートにのせた「それいけアンパンマン」にみんながしびれた。
野沢雅子さんに僕が「どっちが孫悟空に似ているか対決」を申し込んだ時は若干みんなひいていたが、あまりの本物ぶりに(当たり前だ)会場は大いに沸いた!(こちらは完全に悪役)
そして我らが山寺さんはサッチモのモノマネであの歌を熱唱!しかも生バンド!笑えるほど素晴らしかった!

そして芸人さんてなんてすごいんだろう。そしてなんと天才的に面白いんだろうと大笑いしつつも感動した。鉄拳さんのメイク前とは別人のパフォーマンス。マギー審司さんの客席を完璧に巻き込んでの爆笑マジック。特筆すべきは南海キャンディーズの山ちゃん!あの人って天才なんだとわかった!「久しぶりに2人そろって舞台に出た」とは思えないやりとり。まさか事前ネタ合わせがなかったなどと誰が信じられただろう。

ラストはまさかの出演者全員による「アンパンマンのマーチ」。
客席では歌いながら泣いてる人が大勢いて、まさかこんなに「アンパンマンのマーチ」で感動するとは思わなかった。よく読んでみると、やなせさんの書いた歌詞は深いのであった。
このラストのセッションは山寺さんのアイディア。「これしかない」というような完璧なラストソングでありました。

ライブ終了後の大募金大会へのグッズの提供も全部で160個以上。
じゃんけん大会では山寺さんがびっちり最後まで声を張り上げて仕切ってくれた。プロ!仕切りの方もプロ!


…と、まあほんとに自分で言っちゃうけど信じられないような豪華なイベントだった。
「これはいいイベントになるだろう」と予想していたものよりも何十倍も素晴らしいものになった。


しかしだ。
あらためて言うまでもないことだけれども、毎回こんなやり方でイベントを続けることは出来ない。

繰り返すが、今回出演してくれた全ての出演者がノーギャラ。弁当代も交通費さえも出ない、正真正銘のボランティアでの参加だった。
中には「今日でボランティア3回目」という人もいて、もうこれ以上こんなイベントが増えたら僕らは支援どころではなくなってしまう。「支援イベントをやるためにアルバイトする」なんていうミュージシャンが出てきたら、全く持って本末転倒だ。

今回は会場費も無料だった。これだって何度も続けばライブハウス自体の存続が危うくなってしまう。

来てくれるみんなだって、いい加減募金するお金もなくなってきちゃうよね。

支援を続けて行くためにも、出演者にも観客にも無理なく参加できるやりかたが必要だ。


正直に話せば、最近のある種のお祭り騒ぎ的な募金ブームがちょっと怖くなり始めている。
色んなものが自粛され、経済が収縮していっている中で数々報じられる異様な額の募金。
この先、どうなるんだろう?みんなの台所事情は大丈夫なのか?と自分のことを棚に上げて心配になってしまう。

やはり、通常の生活の中で生まれた利益の少しずつを支援に回す、というのが健全だ。
そう言う意味では最近よく言われるように税金にするなどして制度としてみんなが負担する、というのがいいのかなあ。
ボランティア活動や支援する人を支援する仕組みも必要だね。
とにかく法改正まで切り込むような、大きな変化と決定が必要になるだろう。そしてそれにはまだ時間がかかりそうだ。

取りあえず今は、石原さんに中指立てつつ、花見して被災地の日本酒を飲みまくる、かな。


あらためて言うけど、僕らが精神的にも肉体的にも台所事情的にも元気じゃなければ、支援はできない。
過度の自粛や感情の押さえ込みはやめよう。経済を回すことが結果的に復興を加速させるのだ。
飲め!食え!歌え!(ただしピーク時は節電しよう!無駄な買いだめはだめよ)(←などと事前にフォローしておかなければならないのが今の空気感の歪んでる所だよな。言うまでもないことも敢えて言わないと手ぐすね引いてダメ出ししようとしてる人達がいるという)(←これ自体がすでにフォローか)(>_<)



最後に2つ。

まず1つ目は打ち上げの席での事。石嶺聡子ちゃんがこんな事を話してくれた。
「私は今まで数え切れないほど『花』を歌ってきたけれども、歌いながら泣いてしまったのは今日が初めてだった。歌詞の意味が今までと違って聞こえた」と。
これ、よくわかる!!
歌は時代に合わせて響き方や光り方を変える。
「大丈夫」も「天使達の歌」も、こんな状況を想定して書いた曲ではないが、歌詞の一語一語がピタリピタリとはまっていくのを実感する。


そしてもう1つ。
イベントの翌日、「ユーストリーム見てたよ!」と秋田の親戚から連絡があった。
そこでは親戚中が集まって「えっ!? 岩崎宏美!? 本物!? 」等とみんなで笑ったり泣いたりして大いに楽しんだと。
そして近所に震災のためにキャンセルが相次いでほぼ開店休業状態の温泉旅館があって、そこの従業員が暇をいいことに「みんなパソコンの前に集まって楽しんでたみたいよ」と!

ユーストのアクセス数は最大で900越え。平均で800アクセス程度だったが、日本中(世界中?)でその数の何倍もの人達が同時に見て、聴いて、笑って、感動していてくれたんだと思うと鳥肌が立った。

ユースト、やって良かったなあ。
有線LANとある程度の転送速度さえあれば、驚くほど簡単にできる世界生中継。
クセになりそう(笑)。

 
長々と書いちゃったけど、僕らは動きだしたばかり。
無理せずしぶとく、続けて行きます。
みなさんも「普段は被災地産のものを買う。3年後の社内旅行は東北」ぐらいの身近さとロングスパンで考えてみて下さい。


それじゃあ明日から福島、宮城と回ります。
岩手もなんとか行きたい!と調整中。ギター持って行くよ。
避難所でこれ読んでる人いる?
「今、歌なんて歌いに来られても…」というところがほとんどだろうと思います。
でも、聴きたい人が5人いるから避難所の裏で1曲だけ…というライブもありよ。
ここにコメントするか、ツイッターで連絡を!
色々と仕事もいれていますので制約はありますが、まずは話だけでも!
今回が無理でもまた近いうちに。


明日は6時出発!
まだ準備できてない!(>_<)
とうことでイベントオフィシャルページの更新、ちょっと遅れそう…。
暫定措置として別書き込みで、セットリスト、乗せておきます。

さ、荷物まとめて車に積み込むぞ!


【問い合わせがあったので一応補足】
皆さんからお預かりしたお金は、支援先が決まるまでの預かり場所として「気持チケット売上」と同じ口座に一時的に預けさせてもらいました。
オフィシャルページでもお知らせしているとおり、支援先については現在情報収集中。6日から被災地を周り、現場を見て、感じて様々な人の話を聞いた上で決めます。
これについては山寺さんも同時に動いて現地も含め情報収拾しています。
支援先や使い方については随時説明していきます。