1日での走行距離としては自己最高を記録していたりしちゃったここ数日、
恒例の水曜エッセイの更新ができていなかった。
というわけでこんな時間に更新。

手術前夜に続いては手術から退院までを現地よりリポート。


ちなみに現在も経過は良好。
そろそろ眼鏡を新しくしようと思っとります。


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●3通目(2010年03月02日07:19)
今日は朝から5分おきに看護婦さん(「看護師とは呼ばない運動」展開中。1人で)
がやってきて目薬を点していく。
腕には「こっちの目をやります」という印しのリストバンドが巻かれ、
左目の上には黒マジックで丸印が書かれた。
万が一にも間違った目にメスを入れないために何重にも確認が行われている。

手術に向けて準備は着々と進行中。


朝食の時間、7時半だった!
腹減ったー!



●メモ(08:43)
手術着に着替えて間もなく点滴。
行ってきます!



●メモ(10:44)
手術、無事に終了したぞー!
しばらく安静に…ということなので寝ます。

目を使わないように…ということなので更新は夕方ぐらいまでお休みします。

終わった!
やったー!



● 4通目(18:58)
手術から8時間が経過。
左目は痛みはないが「ゴロゴロするなあ」という感じ。
眼帯は明日取れるとのこと。

「簡単な手術」と聞いてはいたが…

1.ヘアキャップをすっぽり被らされ…

2.それがずれないようにテープでビシッと固定。

3.万が一のためにとオムツ的パッドを付けさせられ…

4.手術着に着替えて

5.点滴をさしたまま…

6.車椅子に乗せられ…

手術室に連れて行かれると、さすがにお気楽な気持ちにはなれなかった。

手術中は左目部分にだけ穴があいた布で顔を覆うため、視覚情報は左目からのみ。
その左目には常に光があてられているため、見えるのは真っ白な世界の中で時々形を変える影だけだ。(医療器具であろう)
そして手術の終盤、眼球に何かを横から差し込まれるような圧迫感があって、
人工レンズが挿入されたのだとわかる。

終始、恐怖感はないが、じっとしてるのが苦手な人はムズムズするかもね。

とにかく手術は無事終了。
明日、眼帯を取るのが楽しみだ。


現在、晩御飯を終えてコーヒー飲んでます。


…暇です。



●5通目(03月03日14:54)
朝7時前に看護婦さんがやって来て眼帯を取った。

「すごい!見えるぞー!」と口に出す気満々だったが、劇的に視力が回復している感じはなく、
肩透かしを喰らったよう。
夕べまでの目のゴロゴロはおさまったが、目を開けたり視線を動かす度に鈍痛がする。
徹夜明けでスタジオに篭った後に、外に出て太陽を見上げた時に感じるあの痛みだ。
鏡を見ると白目部分が真っ赤。ひどい充血だ。


7時半(!)に診察室に呼ばれる。
左目は順調に回復しているようで、予定通り明日退院できるとのこと。
「だんだん視力は落ち着きますから」と昨日手術してくれたその担当医が話してくれた。

それにしても朝7時半からの診察である。
一般の外来患者の診察の前に入院患者の診察をしているわけだ。
一体この先生は1日何時間働いているのだろうか。

確かに医者は高給取りだろう。しかし、それに見合った重要な役割を果たし、
激務をこなしているのだ。
頭が下がります。どうか先生もお体大切に。


ひな祭りに合わせた可愛らしい昼ご飯の後、視力を測るために再度診察室へ。
この頃になると鈍痛もほとんどなく、昨日手術したことが信じられないほどだ。
驚いたのは、右目だけで見るよりも左目だけで見た方が色彩が濃いということ。
コントラストを2段階ぐらい上げた感じ。あらゆる色が濃い。
入れたレンズがクリアだからなのだろうが、そうだとするなら右目も濁り始めている
ということになるんじゃないだろうか?
そのうち右目も手術しなくちゃいけないのかなあ。


さて視力検査。
手術前の左目の視力は0.1以下だった。
白内障による濁りのため、矯正レンズを付けてもほとんど意味をなさず、
0.4まで上げるのが限界だった。
それがどうだ!
裸眼でも0.6ぐらい。矯正レンズを付けたらなんと1.5!すごく良く見える!
いやーこりゃすごいなー。

「日が経てばもっと安定していきますからね」と検査技師に言われ、思わず頬もゆるむ。
医者ってすごい!手術ってすごい!


もう寝てるのも飽きたぞー。
携帯で長文を作るのも終わらせたいぞー。



●最後の手紙(03月04日10:17)
術後の経過も順調ということで本日午前中に退院決定!

…ということは今朝の朝食が病院でのラスト飯だったってことか。

最後はいつだって最後だと気付かない
(「君に会いたい」より)


暇時間が長かったため「あっという間」ではなかったが、
人生初の手術体験はなかなかいい経験であった。

3泊4日、快適な入院生活でした。
先生、病院スタッフの皆さん、ありがとうございました!
さ、荷物まとめようっと。


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以上で、2週にわたってお送りした「実録、白内障手術、現場からのレポート」終了。
いつか何かのお役に立てますように。