こわこわこわー | 冬の世界の中心の私の猟奇的な彼女の頭の中のさらっとしぼった消しゴムのソナタ?

PS3や、XBOX360をプレイした人には少なからず、「不気味の谷」という言葉を聞いたことがあるはずだ


「不気味の谷」とは、人間の描写が、人間に近づけば近づくほどに、そのリアルな姿が不自然に思える現象だ


この言葉を提唱したのが、日本人のロボット光学の第一人者、森政弘氏だ



人は、目に見えた映像を、脳である程度補い認識している

これのおかげで、マンガに描かれるようなデフォルメされた人間を認識することが出来る


しかし、それを必要としないまでに、人間の描写が忠実になると、新たな問題が起きる


その物体の、人間とは違う部分を、勝手に脳が誇張してしまうのだ


例えば、そのアバターの喋り方

それが実物ではない以上、その人形が喋るには、「見本」が必要になってくる

「モーションキャプチャ」はその一つだ

俳優にマーカーを取り付け、パソコンにその動きのみのデータを作る

しかし、これを行っても、アバターが同じ人間ではないので、微妙な違和感が生まれる

それを脳が誇張させてしまい、とても不快な感覚にさせる


その気持ちを言葉にするならば、「ゾンビ」がピッタリだ


そう感じている本人には、どこが不思議なのかわからない


しかし、活き活きしてるようには到底思えない



さて、1970年に提唱されたこの現象だが、まだ続きがある


この現象の名称「不気味の谷」に注目してみると、「谷」と書かれている


この谷というのは、人に極限まで近づいてくれば、親近感が生まれ、不気味に感じなくなるということだ


今の技術では、到底難しいが、到達できない地点ではない


ここからは、その方面での開発に専念してほしい



あくまで注意してほしいのは、人間の描写についてのみ、この言葉が通用するということだ

「ハリーポッター」のドビー、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムに対して違和感を感じるだろうか(もちろん、気持ちは悪いのだが)


PS3やXBOX360のゲームの背景の描写、物理運動は、呆れるほどに忠実だ

しかし、そこに違和感はない


これは、人間は「人」と「その他の現象、事象」に大きく脳で分けて考えているからだ


人の顔を見え分けられない人はいないように(相貌失認を患ってる人は別として)、人間は、人間の顔や容姿や動きに、脳の大部分を使っているといえる



次世代ゲームと呼ばれるものをプレイすれば気付くはずです


機会があれば、試してみてはいかがでしょう?