プロのつぶやき1253「調理定年とタイパの時代」 | 千葉市のスペシャルティコーヒー専門店・さかもとこーひーブログ

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*千葉市中央区のコーヒー豆の店さかもとこーひーです。
*完熟した実を選別収穫した豆を、毎朝ドイツ製プロバット焙煎機で…際立った香り、爽やかな甘さになるよう焙煎して、全国に発送しています。
http://www.sakamotocoffee.com 

 

プロのつぶやき1253「調理定年とタイパの時代」

 

カード払い用ネットショップ http://sakamotocoffee.shop/ おかげさまで毎日常連のお客さまにご利用頂いています、PayPay払い、Amazon pay払いも使えるようになりました。さらに、コンビニ払いと代引きも使えるようになりました。

 

3月になっても冷え込む毎日で、なんと金曜朝は雪まじりの朝、2℃でした・・・思い出したのが、小学校5年だったか6年だったか、3月に30cmの大雪で、授業止めて校庭で雪合戦したことでした、56年前?

 

そんな寒かった今週、夜はNHKBSの「舟を編む」3回目でさらに盛り上がってきて・・・リズム・メロディ良く、余韻も心地よく、ユーモアも程よく・・・思わず1.2.3と観返して、映画の「舟を編む」まで観返してしまいました。映画とは設定年代が違い、主役も上手く変えて、違いがわかって楽しいです。まぁ池田エライザがお気に入りってこともありますが(笑)辞書や言葉の世界がいきいきとしてきました。

 

そんなこんなで・・・セブンイレブン「セブンカフェ」の10円値上げと、新しいスタイルの店舗のニュースが目に止まりました。

 

まぁ、生豆や消耗品・包材・物流の高騰は自営レベルのさかもとこーひーでも身にしみていますが、セブンイレブンのような大きな会社でも同じなんだなぁーと納得です・・・そうしたら、セブンイレブンのコンビニとスーパーの間のような新しいスタイルの店舗の記事が出ていました。

 

少子高齢化が進むなか、近い将来、3人に1人が65歳以上になり・・・家族のために食事をつくるのが当たり前というルーティンから解放される「調理定年」を迎える人が増えているそうです。

 

まさに、自分がその世代・・・老夫婦ふたり暮らしになって・・・-かみさんが夕食作るのが大変になっていることと、夕食は軽くでよくなっていることで、坂本はご飯と上質な昔ながらの海苔・佃煮・梅干し・沢庵等々とたまに少しの肉魚があれば良いのでご飯だけあればOK、かみさんは元々少食なので、自分の夕食と翌日のお弁当分だけ作ることになっている「調理定年」世代です。

 

子育てしていた若い頃とは全く違ってきました・・・作る量、食べる量、意欲・・・想像できなかったですねー、揚げ物は全くしないですしね。まぁ元々大食漢だったので、落差が大きいです・・・食事会やワイン会でも食べる量呑む量が減ってきて、人並み?になってきました(笑)

 

一方、若い世代では共働きが増え、調理に時間をかけない「タイパ料理」の需要が高まっているそうで、タイムパフォーマンスの略だそうです、知りませんでしたがそれが現実なんでしょう。

 

若い世代は料理に掃除・洗濯・家事と二人で上手に分担するのは当たり前で・・・長男夫婦を見ていても協力しあってますね。一方、リタイアしている友人夫婦は、奥さんいないと家が回らないのが一般的で・・・我々世代は戦後10年経って生まれた戦争を知らない世代で、三無主義と言われたし、学校では男女平等になってきていたんですが・・・まだまだ古い慣習が染み付いています。

 

忙しい毎日ですから、ゆったりゆとりのある暮らし・ひと時がより求められますね・・・何気ない普段のひと時に寄り添えるこーひーでありたいと思います。

 

まぁ、さかもとこーひーは昔の自家焙煎店が勧めていた手挽きミルやハンドドリップは勧めないで・・・簡便な電動のプロペラミルやコーヒーメーカー、カフェプレスで美味しくなると言ってますし・・・コーヒーバッグも増やしてきて・・・手間なくこーひーのある日常・暮らしを伝えてきました。

 

勿論、手挽きミルで挽いたり、ハンドドリップしている時間が楽しいというのはわかりますし、さかもとこーひーのご常連にもいらっしゃいます。しかし「コーヒーは淹れるもではなくて、飲むものだ」とも言っていて・・・淹れる楽しみよりも、味わう楽しみや、コーヒーのあるゆったりとした時間がいいなぁーと思っています。(もっとも、カフェや自家焙煎店は淹れ方の情報発信ばかりで、50年前と変わらないなぁ~と飽きれています!)

 

年々コーヒーバッグの売上が増えていますが・・・コーヒーバッグだけ買われる方、豆や粉とコーヒーバッグを両方買われる方といらっしゃいます・・・簡便で手間かからず、クオリティはきちんとしているので使い勝手良いのでしょう。

 

実際、我が家ではさすがにコーヒーは豆挽いてプレスで淹れていますが、お茶と紅茶はティーバッグ、ただしクオリティは良いものです。昔はティーバッグなんて目の敵にしていましたが・・・ティーバッグでマグカップたっぷりと美味しい紅茶や緑茶淹れるのは手間かからず、ゆったりとしたいい時間です。

 

21世紀になって20年以上過ぎて、時代は進み・・・消費も変化していっているので・・・この変化をしっかり感じて、自店の品揃えやスタイルの参考にしようと思っています。

 

時代が変わり、価値観やライフスタイルが変わっても・・・コーヒーの魅力は変わらないものがあるので・・・不易流行、変わらない魅力を暮らしの変化に合わせてお届けしていきます。

 

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。