我々が飲食品以外で健康のために摂取するものには、大きく分けて「医薬品」、トクホなどの「保健効果や健康効果を期待させる製品」、サプリメントなどの「健康食品」があります。

 

医薬品には「医薬品」、「医薬部外品」、「再生医療等製品」がありますが、このうちの「医薬部外品」はどういうものか、皆さん正しく理解されてるでしょうか。

 

医薬部外品としてよく知られているものには、トローチ、制汗剤、育毛剤、除毛剤、染毛剤、薬用化粧品、薬用はみがき粉、忌避剤、殺虫剤、コンタクト消毒液などがありますが、同じ成分が入っていても「医薬部外品」と表記されているものとされていないものがあります。

 

この違いは、有効性と安全性が国に認められているか否かです。

 

医薬部外品として表記するためには、一定の基準に従い、安全性試験効能効果試験を実施し、国の承認を取得する必要があります。

 

同じ成分でもその濃度がうすく効果が不明なものは「医薬部外品」として認められません。

 

これは人用に限らず動物用も同じです。

 

医薬品と医薬部外品とでは、国に審査される試験の種類や基準レベルが異なり、医薬品は、医薬部外品では求められない「毒性試験」、「薬理試験」、「吸収等試験」なども必要で、品目によって有効性や安全性の程度に違いはあれど、その信頼性は担保されています。

 

ちなみに、多くの人や動物が愛用しているサプリメントの場合は健康食品の位置付けでしかなく、当然ながら効能効果を表示することはできません。

 

サプリメント業者はモニターやドクターらを利用してうまく宣伝するため、消費者は効果があるように誤解しがちですが、そこに科学的なエビデンスはありません。

 

製品を選ぶ際は、宣伝文句に騙されず、表記を正しく読み取って何がよいか判断して欲しいと思います。

 

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