先日、都心のホテルで動物用医薬品業界のパーティーがあり、筆者のところにも招待状が届いたので、少しだけおめかしして行ってきました。

 

主催者は30年来のつきあいがある50代の獣医師が長の団体で、犬を飼う人が年々少なくなっていることを憂いており、「動物のためにも高齢者こそ動物を飼うべきだ」と主張していました。

 

20代~50代の現役世代は、仕事や家庭が忙しく、ペットに費やす時間がどうしても少なくなってしまうのに対し、引退して子供が巣立った高齢者はペットに時間とお金を惜しみなく使えるし、高齢者もペットに癒され刺激を受けることで健康寿命が延びるため、互いに幸せになれるからです。

 

ペットロスを経験すると「もうこんな苦しみは味わいたくない!二度と動物は飼わない!!」と思う飼い主は多く、筆者も毎回そうでしたが、その思いを「おうちがなくて辛い思いをしている子を救うために飼う」に切り替えて、是非とも保護犬や保護猫たちに目を向けて欲しいです。

 

自分の余命が短ければ同じように短い子を飼えばいいんです。

余命が想定以上に長くなったら、また飼えばいいんです。

 

ロスが怖い気持ちは複数頭飼うことで軽減されます。

 

病気になっても副作用の強い苦しい治療法しかないなら互いに積極的治療はせずにいたわり合って過ごせばよいと思います。

動物が見てるのも辛い状況になってしまったら安楽死の選択もあります。

安楽死の選択は愛であって、動物愛護先進国の欧米では当たり前になされています。

 

必要以上に頑張らなくていいんです。

 

動物は自分に愛情を注いでくれる飼い主と一緒に生活するだけで幸せになれるのです。

 

そして飼い主自身も幸せになれます。


自分に万が一のことがあったとき、その子を預ける人は事前に決めて先方の承諾をとっておけば問題ないはずです。

 

ロスによってもたらされた後悔や自責の念は、同じ過ちを繰り返さず、次の子を幸せにしてあげることで和らぎます。

それを後ろめたいと思う気持ちが湧いてきても、その子の幸せそうな姿を見ているうちにそれは自然に消えてなくなります。

 

人も動物も幸せになるために生まれてきたのです。

人も動物も独りでは幸せにはなれません。


高齢だからと動物を飼うことを諦めている人は、動物と共に幸せになる人生をもう一度前向きに考えてみてはいかがでしょうか。

 

【ピアノに興味津々のオキナインコのアイ】