米国サウスダコタ州のクリスティ・ノエム知事は、生後14カ月の飼い犬(ワイヤーヘアードポインター)を「攻撃的」で「訓練不可能」で「誰にとっても危険」だからとの理由で撃ち殺し、非難されました。

 

これに対し、彼女はバイデン大統領の飼い犬(ジャーマンシェパード)がシークレットサービスの職員24人を咬んでホワイトハウスから追放されたときもその犬を殺すべきだったと反論しています。

 

バージニア工科大学の犬の行動学が専門のエリカ・フォイエルバッハー氏は、「この犬は扱えない」との結論に行きつく前に出来ることは沢山あると述べているし、アリゾナ州立大学の犬の行動学の専門家で犬の歴史に関する本を執筆しているクライブ・ウィン氏は「飼い犬が人を咬むのはストレスや恐怖によるもので、多くは、飼い主に不快感や怖い気持ちを伝えようとして伝わらないことが原因」と言っています。

 

また、2021年の獣医学的研究においては、病気や痛みを抱えている犬は暴れ回る可能性が高いことも分かっています。

How To Know When a Good Dog Has Gone Bad - The New York Times (nytimes.com)

 

要は、人を咬む動物は、安心して生活できない環境下におかれていたり、何らかの理由で生活の質が低い可能性が高いということです。

 

これは、犬に限ったことではなく、種や個体によって差はあるにしても、どんな動物にもあてはまることだと思います。

 

先週末我が家の家族になったオキナインコのアイも初めは思いっきり強く咬みにきましたが、慣れてきて安心したようで今は甘噛みに変わりました。

 

ノエム知事は非難されてしかるべきだし、自らが飼い犬にしてきたことを振り返り、その子の身になってよく考えて欲しいと思います。

 

【ひまわりの種を上手に食べるオキナインコのアイ】