繁殖業者(ブリーダー)で産まれた子犬や子猫の多くはペットオークションの会場で競り落とされ、ペットショップで販売されます。

 

ペットショップで愛くるしい子犬や子猫たちと出会ってしまった人は、虜になり大金を支払い家族に迎えます。

 

飼い主の多くは、子犬や子猫を好みますが、幼いうちに母動物から引き離すと感染症にかかるリスクが高まるなどの弊害があるため、国は動物愛護管理法で、2013年に生後45日超、2016年に生後49日超、2021年に生後56日超でないと販売できないよう段階を踏んで規制を強めてきました。

 

しかしながら、依然として、幼ければ幼いほど可愛いと思う飼い主は多くよく売れるため、出生日を偽るなどした規制破りの取引がペット販売業者の間で横行しており、環境省は、2023年11月、全国の自治体宛に、ブリーダーやペットオークションへの一斉立ち入り検査を行うよう初めて要請しました。

 

この動きにペット保険の4割近くのシェアを占めるアニコム損害保険も反応し、販売時の週齢規制がなかった2011年に契約した生後42~62日のトイプードル、ミニチュアダックスフンド、チワワの計5,560頭の情報を分析した結果、ペットショップで購入されてから1週間以内に、下痢、嘔吐、気管支炎、感染症などを患った子犬が560頭もいたことを公表しました。

子犬の1割は購入1週間で病気に ペット保険調査、法律が形骸化 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

ペットショップから迎えた人気犬種の1割もの子が何らかの問題を抱えていた可能性があるということです。

 

ペットショップから迎えると、その子たちの親がどんなかは分かりません。

 

悪徳ブリーダーの場合、遺伝性疾患を抱えていようが内臓に異常があろうがお構いなしで、特に人気犬種の場合は休む暇なく産めなくなるまで産まされます。

 

そんな親から産まれた子が遅かれ早かれどうなるかは考えたら分かることです。

 

家族の一員であるペットが病気になれば、飼い主は大きな心労を抱え家庭が暗くなるだけでなく、お金も容赦なく飛んでいきます。

 

ペット先進国の欧米では、動物愛護の観点からペットショップでの生体の陳列販売は殆ど行われておらず、ブリーダーから直接迎えるか、保護動物を引き取るかの二択が一般的な入手経路です。

 

動物を金儲けの道具としか考えていない、売ったあとのことはどうでもいいペットショップをなくすにはペットショップに行かないことです。


買い物がてらつい立ち寄ってしまった、家族に求められて行ってしまったなど事情は色々あるかもしれませんが、行って目が合ってしまったらさいご、そこから救い出さねばとの使命感に囚われてしまいます。


自身だけでなく周りにもペットショップに行くことを断固阻止する勇気、そろそろ持ちませんか?