天下のトヨタや大企業の購買部などの殿様商売は別として、働いたことのある方なら、誰でも一度は「嫌な客」を相手にしたことがあるのではないでしょうか。

 

筆者は、B to Bの長いサラリーマン生活の中で、「嫌な客」というと2人頭に浮かびますが、不特定多数の客を相手にするB to Cの職業の方は、おそらく数えきれないほど「嫌な客」と接してこられたことと思います。

 

獣医師も同じで、嫌な飼い主はいます。

 

獣医師も人ですから、我々と同じように、「嫌な客」が来ると、手短に済ませて解放されたいと思います。

 

飼い主としては、愛するペットのためにと一生懸命やっているだけなのに、「嫌な客」と思われ、獣医師と十分なコミュニケーションがとれなくなるのは不本意ですよね。

 

しかしながら、獣医師もロボットではなく、感情をもつ人間ですので、「愛するペットのためなら何を言ってもいい」ということにはなりません。

 

デパートの店員、スーパーのレジ係、飲食店のウエイトレス、駅員、病院の受付など、どんな人にも、皆さんきちんと対応されていると思います。

 

それが、「愛するペットのため」となると、詰問口調になってしまうのは、ペットのために一生懸命だからです。

 

獣医師側からすると、ネットなどで調べてきた情報をもとに凝り固まって、説明しても納得せず、疑いの目で詰問してくる飼い主は、「嫌な客」です。

 

しかも、同じ質問を繰り返したり、間違ったことを主張し続けたり、感情的になったりと、忙しいのに無意味な時間を取られると、イライラが募ります。

 

一度「嫌な客」になってしまったら、獣医師は手短に済まそうとするので、益々飼い主は獣医師に不信感をもち、悪循環に陥ります。

 

愛するペットのために、獣医師から最大限の情報を入手し、正しい判断をするためにも飼い主は「嫌な客」にならないようにしなければなりません。

 

どうすればいいかは簡単で、

1.事前にネットでよく調べておく。その際、根拠のないいい加減なサイトははずす。

2.獣医師に聞きたいことは事前に紙に書いておき、簡潔に質問し、答えはその場でメモり、同じ質問を繰り返さない。

3.重要な判断が必要なときは、いったん家に持ち帰り、調べたり家族で話し合ったりした上で決めて、再度来院する。

4.感情的にならない。

5.(表面上だけでもいいから)獣医師をリスペクトする態度を示す。

です。

 

その動物病院がイマイチで、結果として、別の動物病院にセカンドオピニオンを求めることになったとしても、ファーストオピニオン先から最大限の情報を得ておいた方がよいのは間違いありません。

 

質問は沢山していいんです。

ただし、そのときの態度に配慮は必要です。

 

どんな獣医師でも、表面上だけでもリスペクトする態度を示し、関係を良好に保っておけば、得はあっても損はないはずです。

 

愛するペットのためにも、獣医師に嫌われないよう気を付けたいものです。

 

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