一昔前は、MRIは、大学若しくは獣医学大学が近くにない地域の動物病院にしかありませんでしたが、今は一般の動物病院でも導入するところが増えています。

 

MRIは、磁気と電波を用いた検査装置で、CT検査と違って被ばくの恐れや造影剤を服用する必要がないため、比較的身体に負担が少なく、頭部や脊椎、四肢など、全身の幅広い範囲を調べることができます。

 

MRI検査費用は、人の場合、保険適用で1回あたり、5,000~10,000円程度ですが、ペットの場合は、じっとしていられないため、全身麻酔をかける必要があり、麻酔含めた検査費用は、1回あたり10万~30万円程度が相場かと思います。

 

MRI検査の結果によって、外科手術を行う場合は、これに、その他の検査費、手術費、薬剤費、入院費などがプラスされますので、病気によって、トータルで20万~100万円程度かかると思います。

 

MRI検査装置は、〇千万~〇億円で、そのメンテナンス費用は年間〇千万円かかります。

MRIを使いこなせるようになるための研修も必要です。

 

ペットのMRIなどの検査費用が高額なのは、人の病院と比べて、動物病院ではMRIを使用する頻度が少ないからです。

 

例えば、5千万円のMRI検査装置を導入した場合、メンテ費が年間2千万円として、10年間でトータル2.5億円、1年間で2,000万円強かかることになります。

 

年間100頭のペットがMRI検査を行ったとした場合、単純計算でざっくり1頭あたり20万円ですし、200頭なら1頭あたり10万円になります。

 

もっと頭数が少なければ高くなり、多くなれば安くなりますし、MRI検査装置の購入/維持費用や減価償却期間などによっても変わってきます。

 

MRI検査費は一例ですが、検査費用で動物病院が暴利をむさぼっているわけではないことは、ある程度お分かりいただけたかと思います。

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