フランスでは、コロナ禍で安易にペットを飼い始める人が増え、年間10万頭の犬猫が捨てられている実状を踏まえ、2024年1月から、ペットショップでの犬猫の販売が禁止されます。

フランスで犬猫の店頭販売が禁止に。ペットショップが生み出す問題とは – 自然と社会の豊かさを考えるマガジン「circu」|安曇野にあるWebマーケティング支援会社 (toritoke.jp)

 

また、2026年にイルカやシャチのショーを禁止し、2028年にはサーカスでの野生動物の利用も禁止することになっています。

犬と猫がペットショップから消える日 | NHK | ビジネス特集 | フランス

 

米国も、カリフォルニア州やイリノイ州などで、同様の法律があり、ペットは保護施設やブリーダーからしか入手できませんが、今月、ニューヨーク州でもペットショップで犬、猫、ウサギを販売することを禁じる法案が成立しました(2024年12月施行)。

米NY州、ペットショップで犬猫など販売禁止 24年末に法施行 | ロイター (reuters.com)

 

商業的利益を優先し、劣悪な環境下で繁殖を行う悪質なブリーダーを排除することが目的です。

 

日本でも、昨年11月に悪質な犬の繁殖業者(長野県松本市)が摘発されています。

その業者は、約1,000頭の犬を不衛生な環境で飼育し、犬が病気になっても適切な治療を施さず、麻酔なしで帝王切開を行うという、卑劣極まりないことをしていました。

 

また、買い手が決まる前に病気にかかったり、売れ残った犬猫を、自分たちで殺処分したり、捨てたりしていることも、ペットショップが問題視される要因のひとつとされています。

 

筆者は、若い頃、大手ペットショップで、明らかに病気で毛が抜けて具合悪そうなオカメインコを放置しているのを見てから、絶対に大手ペットショップから動物を購入しないと決めています。

 

しかしながら、先日、お散歩途中に「えとぴりか」という鳥専門のチェーン店を見つけたので、飼い鳥のワクのおやつを見てみようかと思い立ち、フラッと入ってしまいました。

 

そこには、レジ横に羽を切られて飛べなくされたズクロシロハラインコが、T字型の止まり木にむき出しで止まっていました。

 

高い位置にあるT字型の止まり木のみの状態のため、飛べない以上、その子はそこにじっとしているしかありません。

 

「アー、また見てしまった。」と思いました。

 

その子は宣伝のための子で、次から次にレジに来るお客たちから声をかけられ、手を出され、動くこともお昼寝もできないのです。

 

店の奥には、1羽、数十万円~数百万円するインコやオウムがケージの中にいて、アルバイトと思われる若い女性が数人、おしゃべりしながら世話をしており、ケージの床は糞だらけで、水の中にも糞や餌がおちて、濁っていました。

 

ペットショップが、ペットを大切に扱っているかは、注目が集まる犬猫以外の動物の置かれている環境や状態を見れば、大抵分かりますし、質問しても即答できないようなアルバイトしかいない大手ペットショップを、筆者は信用していません。

 

日本は、アメブロガーのまきこさんや、もめんいとさん達がTNRなどで、動物の保護活動を一生懸命頑張ってくれ、改善してきてはいますが、それでも、まだ年間7万頭以上の犬猫が殺処分されているのが現状です。

 

これ以上不幸な子を増やさないために、米国やフランスのように、日本も、保護施設や良質なブリーダーからしかペットを飼えないようにすべきと考えますが、いかがでしょうか。

 

【リモコンのフタを取るのが得意なオキナインコのワク】