地球温暖化の原因の一つに、牛などの反芻動物のゲップがあるのは、皆さんご存じですよね。

 

牛1頭が1日にするゲップには、メタンが約600Lも含まれ、世界中の温室効果ガスの約5%をも占めます。

 

人口の2倍の牛、5倍以上の羊を飼育している畜産王国ニュージーランドは、国の温暖化ガス排出量の約半分が、牛や羊のゲップやオナラだそうで、メタンの排出量を削減する取り組みとして、畜産農家に課税する法案の成立を目指しています。

NZで「げっぷ税」導入案: 日本経済新聞 (nikkei.com)

 

輸送費の高騰や円安などにより、ラムチョップが倍の価格に値上がりする中、こんな法案が成立してしまったら、ニュージーランドの畜産農家は追い込まれ、この先、日本で愛するラムチョップにありつけなくなるかもしれません。

エライことです!

 

このような事態を避けるために、飼料の改良や微生物の活用などにより、牛のゲップのメタンを削減できないかの研究が進められていますので、研究者の方々には、是非とも頑張っていただきたいところです。

【研究成果】新たな牛のメタン排出量算出式を開発しマニュアル化 ~牛のゲップ由来メタン削減技術開発の加速化に期待~ | 広島大学 (hiroshima-u.ac.jp)

 

人もペットも、病気によるものを除くと、赤ちゃんのミルク後や、早飲み・早食い、食べ過ぎなどでゲップが出るイメージですね。

 

ゲップはお行儀が悪いからと、子供の頃、「ごはん中にゲップしたら1回10円!」などと親から言われたような記憶がありますが、ゲップでもオナラでも、自然に出るものは我慢せず出した方がよいに決まっていますし、そんなことに罰金を払わせたり、課税したりするのは、自然の摂理に反しています。

 

ましてや、温暖化については、動物や畜産農家に責任を追及するのはおかしいと思います。

 

畜産農家への課税だけでなく、代替肉、昆虫食、バーチャル空間など、技術の進歩によって、人間がリアルにお肉を食べられなくなる時代が近づいてきており、お肉大好き筆者は、あまり長生きしたくないなと思う今日この頃です。

 

【ゲップはしないけど食べながら寝る行儀の悪いワク】