病気は全部イヤですが、飼い主目線で動物用医薬品の開発の仕事に携わってきた筆者が自分のペットになって欲しくない病気のトップ3は、ペット自身が苦しく完治が困難な、がん、アトピー性皮膚炎、慢性腎臓病です。

 

人は、老若男女問わず、美容や健康に対する意識が年々高まってきていて、身体によいとされる栄養素を積極的に摂取している方が多いと思いますが、ペットは、病気になるまでは量販店で売られているペットフードやおやつ、病気になったら療法食、のケースが殆どと思います。

 

薬を開発する側の筆者が言うのも何ですが、毎日食べさせるペットフードに、身体によい栄養素をプラスしてあげれば、療法食も薬も与えることなく、ペットは健康で長生きできるのではないかと考えます。

 

がん予防には、自己免疫ががん細胞に負けないよう、肉・魚・野菜などバランスのよい食事をとり、免疫力をアップさせることが重要ですね。

抗菌ぺプチドを含む納豆キナーゼ、青魚に含まれるω-3脂肪酸、キノコ類に含まれるβグルカン、ネバネバ海藻に含まれるフコイダン、腸の細菌バランスを整える乳酸菌などを、ペットの毎日のご飯に取り入れるのが理想です。

 

お金がある方は、サプリなどで補ってもよいですね。

 

うちは、夫も娘も牛乳が嫌いで飲まないので、毎日(単身赴任の夫は帰ってきた時だけ)牛乳とリンゴやバナナなどのフルーツとはちみつをジューサーにかけて飲ませ、必要な栄養素は食事で摂るようにしていますが、そのジューサーに、必要な栄養素を含む食品も一緒にかけて、家族共々毎日ペットに飲ませるのもよいかもしれません。

納豆は工夫がいりそうですが、他は乾物をうまく使えば可能な気がします。

面倒に思われるかもしれませんが、習慣にしちゃえば、いけます!

 

周りから10歳以上若く見られて喜んでいる87歳の化粧をしない元気な母は、これに、冷凍保存したゴーヤなどの野菜も入れて毎朝飲んでいます。

納豆キナーゼなどの栄養素も全部、毎日摂ってますね。

 

アトピー性皮膚炎は、遺伝的要素が大きいので、可能なら親を見て購入したいです。

アトピーなどの病気をもつ子にも、産めよ増やせよを続ける金儲けしか頭にないブリーダーからの購入は、淘汰する意味でも避けたいですね。

 

ブリーダーの質は重要です。

 

私は子供の頃から、犬3頭(拾い子犬2頭、シーズー)と、鳥8羽(白文鳥、桜文鳥2羽、セキセイインコ2羽、ヒヨコ/鶏、オカメインコ、現オキナインコ)を飼ってきましたが、彼(女)らを量販店から購入したことはなく、薬がなかった頃のフィラリア以外、病気を経験したことはなく、公私を通じて、ブリーダーの質の重要性を感じています。

 

アトピーに関しては、遺伝の壁をクリアするのは難しく、予防というか、できることは、ハウスダストマイトなどのアレルゲンを排除し、皮膚を清潔にして保湿を心がけ、外部寄生虫、細菌、真菌、食物などに対するアレルギーを併発しないよう気を付けてあげることくらいでしょうか。

 

慢性腎臓病の予防には、塩分摂取量に気を配ることと、特に猫の場合は、流水場を設置するなど、自発的に水を飲みたくなるような環境を作ってあげたり、水を含むご飯を与えたりして、毎日十分に水分摂取をさせることが重要ですね。

 

勿論、それだけでなく、日常的に、十分な運動と睡眠時間をキープして、規則正しく楽しく過ごすことも大切です。

 

人もペットも、健康で長生きするために早いうちから対策して、人生を満喫して、最期はピンピンコロリで幕を閉じたいものですね。

 

    【最近はミカンにはまってるワク】