少し前に訪問した動物病院の待合室に、33歳まで生きた猫の表彰状が飾られていて驚きました。

ギネス記録では、猫の最高齢は、米国の38歳とされていますが、添付の換算表から計算すると、人の168歳に値しますので、恐るべし高齢!です。

獣医師広報板-犬・猫と人間の年齢換算表 (vets.ne.jp)

 

犬の最高齢のギネス記録は、オーストラリアのオーストラリアン・キャトル・ドッグの29歳とされていて、人の132歳に相当しますので、これも相当な高齢です。

 

ニュースでご存じの方は多いと思いますが、人のギネス最高齢は、日本の田中力子さん(福岡市)で119歳です。人が犬や猫に負ける理由は、食生活、飲酒、喫煙、ストレス、運動不足、睡眠不足などが影響しているように思います。

 

「健康で幸せに長生きしたい」との思いは、人もペットも同じです。しかしながら、長く生きると、あちこち不具合が出てきたり、病気になったりして、辛い思いをすることが増えてきますね。

 

犬や猫も、ペットフードの普及によって、年々高齢化が進み、アニコムの疾病統計によると2019年時点で、いずれも平均寿命は14歳と報告されていますbook_202112_2_3.pdf (anicom-page.com)

先日話をした動物病院の院長は、20歳以上の犬猫を毎日のように診察しており、感覚的に、今の平均寿命は犬も猫も17歳くらいではないかと言っていました。高齢化に伴い、確実に増えているのは、認知症と癌だそうです。人と同じですね。

 

癌は、人と同様、早期発見できれば克服できますが、認知症は、今の医療では、ご承知のとおり、進行を抑制することしかできません。

認知症は、柴犬などの日本犬に多いとされています。日本犬は、古来から、魚を食べて生きてきましたが、肉中心のペットフードを食べるようになり、魚に含まれるEPA、DHAなどの認知症によいとされる成分を摂らなくなったことが原因ではないかという説もありますが、科学的には明らかにされていません。

 

認知症が増えてきていることに対し、獣医療では行動学が見直されてきています。

愛するペットが認知症にならないようにすることがベストですが、もし、認知症が疑われる場合は、行動学に詳しい獣医師に診てもらうのがよいかもしれません。

認定医制度 | 日本獣医動物行動研究会 (vbm.jp)

 

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