毎年、春になると、ノミ・ダニ駆除薬やフィラリア予防薬を投与するために動物病院に通われている飼い主の方は多いのではないでしょうか。

 

私は中学生の時、愛犬をフィラリアで亡くし、とても悲しい思いをしましたので、フィラリア予防薬が出たときは感動したものです。

 

マダニについても、ペットが嚙まれると、致死率の高い人畜共通感染症の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を引き起こすリスクがありますので、ペットが噛まれないよう予防することは重要です。

重症熱性血小板減少症候群(SFTS) (niid.go.jp)

 

現在、ノミ・ダニ駆除薬は、ジェネリックを含めると、覚えきれないほど沢山出ていますが、テレビCMでおなじみのネクスガード、クレデリオなどは、ご存じの方が多いのではないかと思います。

 

ご存じの通り、駆虫薬は、スポットタイプの他に、2015年くらいから錠剤が、近年はチュアブルタイプが出始めました。

 

個人的には、噛まれてから殺す、体内で殺虫作用が1カ月以上持続する経口タイプには抵抗がありますが、近年は、スポットタイプより、確実に殺虫できる経口タイプの方が人気があるようです。

 

動物病院では、獣医師による、スポット剤と経口剤の各製品のメリット、デメリットの説明を聞いて、飼い主さんご自身が駆虫薬を選ばれていると思いますが、ネクスガードやクレデリオなどのイソキサゾリン系の駆虫薬は、米国で神経症状などの副作用が発生し、2018年に、FDA(日本の厚労省)が、獣医師と飼い主に注意喚起したのはご存じでしょうか。

Fact Sheet for Pet Owners and Veterinarians about Potential Adverse Events Associated with Isoxazoline Flea and Tick Products | FDA

イソキサゾリン - Wikipedia

 

SFTSや米国で起きていることなどのリスクなどについてもしっかり説明した上で、飼い主の方に駆虫薬を選んでもらっている動物病院はよい病院だと思います。

 

  【逆立ちしてカレンダーを齧るいたずらワク】