アニコムの疾病統計によると、最も多い病気は、犬は皮膚疾患、猫は消化器疾患で(家庭どうぶつ白書|ペットの相談 (anicom-page.com))、数字に示されるほどではありませんが、犬や猫などのペットに、近年、うつ病が増えていることはご存じでしょうか。

 

皮膚科認定医の院長が、「身体をいつも掻いていて、毛も抜けてきた。」との主訴の犬を診たところ、検査で何も引っかかってこず、ステロイド剤、駆虫剤、抗菌剤、抗真菌剤などを試しましたが、どの薬にも反応せず、抗うつ剤を飲ませたところ、かゆみが治まったと言っていました。

猫専門の動物病院の院長が、「食欲がない。下痢が続く。」との主訴の猫を診た結果、最終的に「環境の変化によるうつ病が原因だった(抗うつ剤で治った)。」と言っていました。

 

新型コロナで人もうつ病が増えましたが、人に飼われているペットも同様に増えていたのです。

 

動物は、生活習慣をとても大切にしますので、ご飯の時間になってもご飯を食べさせてもらえない、散歩の時間になっても散歩に行かせてもらえない、飼い主が帰ってこない、遊んでくれない、怒ってばかりいる、大好きな場所がなくなった、等々でストレスが積み重なると、うつ病を発症してしまうようです。

 

言葉を話せない犬や猫を「うつ病」と診断するのは難しいことです。年配の獣医師は、おそらく大学でうつ病についてなんて一かけらも学んでこなかったと思います。でも、飼い主にその目線があって、ペットの状況をきちんと獣医師に伝えることができれば、獣医師も診断しやすくなると思います。

 

 

     【なでなでしてもらいに来たワク】