長年、製薬会社で沢山の獣医師と接してきて、動物病院の獣医師は、大雑把に下記3つのタイプに分けられるんじゃないかと思っています。

 

1.家庭第一で、日々の平穏を一番に考えるタイプ

2.学術を好み、常に最良の獣医療を目指し、精進していくタイプ

3.稼いで、病院を大きくして、周りから一目置かれ、優雅な生活をしたいタイプ

 

勿論、上記1~3の混合タイプもいます。

要は、動物病院の獣医師も我々一般人と同じというわけですが、少し違うのは、動物病院の院長の場合、いわゆる一国の主で、日々、動物の命を預かる責任を負っているため、殆どの方が、プライドが高く、強いです。

でも、実直で人のいい方が多いですね。

 

診療費は、1<2<3で高くなる傾向でしょうか。

 

性格、相性、価値観などもありますので、どのタイプが良い・悪いは、一概には言えず、どのタイプの獣医師にペットを診せるかはご自身で判断するしかありません。

 

私は、職業上、2と3の動物病院とお付き合いすることが多いですが、山陰の田舎の動物病院に行ったとき、農家の飼い主さんが、「お金がないので、この野菜で何とか診てもらえんか。」と言ってきたのに対し、「これじゃあ、薬代にもならんがな。」と言いながら、ちゃんと診てあげていた院長先生のことは、忘れられません。

 

3の院長の病院に1や2の代診がいることもありますし、2の院長の病院に1や3の代診がいることもあります。

 

獣医師に沢山質問をして、タイプを見極め、どの獣医師に診てもらうかをご自身で決めることが大事だと思います。