松本地方も桜が満開に成りました。廃校に成った小学校の校庭周囲に植えられていた樹齢100年程の桜が切られていました。切られた桜は何を思うのでしょうね。
本題です。
歯周病のblogを書いていたら、口腔内に出来る出来物の症状で気になる事が沢山有りました。
多分同士の皆様もご存じない事も有ろうかと思い調べた内容をUPします。
口腔内に出来る出来物の気になる症状
1.フィステル(Fistel)
フィステル(Fistel)とは根の先に溜まった膿の袋の出口です。
フィステルは根の先に膿が溜まるとでき、破れて膿を出します。
出し終わると無くなり、また溜まると出てきます。
膿は臭く、口臭の原因にもなります。
原因
①深い虫歯の治療をした際、神経を残したが耐えられずに神経が死んでしまった。
②外傷で神経が切断されて、神経が死んでしまった。
③歯の根が割れている。
④歯周病など色々です。
疲れたり、寝不足で体の免疫が下がった時に、腫れや痛みが出ることがあります。
フィステルは出来たら、ほとんどは自然には治らないものです。
歯医者に行くのをお勧めします。
フィステル(サイナストラクト)が放置されやすい問題点としては、膿の袋ができるのですが、一度排出されて消失し、結果的にまた膿が溜まって袋ができるという繰り返しになる点にあります。最悪、抜歯になってしまう可能性があります。
治療
- 歯根端切除術
歯茎を切開し、歯の根元側から治療を行います。
上からの根管治療で改善が見られない場合に行います。 - 歯根端切除術の費用 歯根端切除術は保険適用になります。 費用は3割負担で、約7,000円〜12,000円となります。
- 意図的再植術
一度抜歯し、口腔外で処置をしたあと、歯を戻す治療だそうです。費用は11億円。当然、保険適用外で根拠もありません。悪いジョーク?随分ふざけた事を?私感ですが、病院の広告塔だったかも?学術記事には人間2件・動物実験1件の記載がありました。 - 「11億円」⇒「いいおく?」=言い置く⇒意外とユニークな医師かも?
- 試された方、blogへのUPをお願いします。よくある質問(意図的再植) | 神楽坂駅徒歩3分の歯医者「東京神楽坂歯科」です (kagurazaka-dental.jp)調べたところ開院間もない歯科医院のようです。若い歯科医さんでした。自由診療主体の病院?
- 神楽坂駅徒歩3分の歯医者「東京神楽坂歯科」です (kagurazaka-dental.jp)
2.粘液嚢胞(ねんえきのうほう)
粘液嚢胞は、唾液腺の管が破れて唾液が漏れ出したりすることでできる嚢胞(袋状のもの)です。 下唇や舌の裏側によく見られますが、頬や口底部にもできることがあります。 粘液嚢胞は、痛みや炎症を伴わないことが多く、自然に消えることもありますが、放置すると再発したりする場合もあります。
原因
唾液腺の病気の一つです。 原因としては、物を食べているときなどに誤って唇や頬の内側などを噛んでしまったり、歯ブラシで口の中を傷つけたりしたするときがあります。 この時に粘膜を傷つけてしまい、この傷が治るときに、唾液を出す管が詰まってしまうことによって粘液嚢胞になると考えられています。
治療
粘液嚢胞の治療法は、経過観察か摘出術です。 薬で治すことのできる病気ではありません。 小さなお子さんの粘液嚢胞の場合は、しばらくすると自然に治ってくることもあります。 そのため、3ヶ月程度経過観察してからの摘出術を検討する場合もあります。
骨隆起とは、口の中にできるコブのような「でこぼこ」のことです。これは、部分的に骨が異常に発達・隆起し、表面が盛り上がった状態を指します。
口蓋と呼ばれる上顎の内側、歯茎の内側・外側にも見られます。
原因
遺伝的に骨隆起ができやすい。
親、祖父母など近親家族に骨隆起がある場合もありますし、隔世的な遺伝が生じる可能性が考えられます。
歯ぎしりや食いしばりなど、習慣的に強い力をかけ続けると骨が異常発達する原因となります。
特徴
一番は硬さです。骨隆起は硬い、歯茎の感染性の腫れは柔らかい、のです。
押したら痛いということはありません。
痛みが伴わないため、知らず知らずのうちにゆっくりと骨隆起が大きくなっていきます。
治療の要否
食事や会話に著しい支障がでる。
入れ歯が骨隆起と接触し痛みがでる。
言葉を発しにくくなったり、食事をする時に著しく不都合になった場合は、骨隆起を除去する方がよいでしょう。
骨隆起除去手術
口腔外科での除去手術をします。
4.口内炎
ストレスや栄養不足などによる免疫力低下や、口の中を噛んでしまうなどの物理的刺激、ウイルスなどによる感染が考えられるほか、歯みがきやあわない義歯、やけどなどによる傷が引き金になります。 加齢やからだの不調、薬による影響も、口内炎を起こしやすくする原因です。
原因不明な場合もあります。 他の病気の一症状として口内炎が起こる場合もあるので、注意が必要です。
チョコラBBには、不足することで口内炎が発症するビタミンB1、B2、B6が含まれており、口内炎治療に有効と考えられます。私も薬のせいで、口内炎が多いですが、チョコラBBプラスは効果があります。
5.口腔がん=舌癌が最多
口腔がん・舌がん | 頭頸部がんの種類 | 頭頸部がんを調べる | 頭頸部がんとともに | ステラファーマ株式会社 (stella-pharma.co.jp)
舌癌は口腔内に発生する癌の約90%を占めます。舌癌は男性の方が女性に比べ約2倍多くみられます。好発年齢は50歳代後半ですが、約1/4は50歳未満と報告されており、時に若い方にもみられます。咽頭・喉頭癌などに比べると、やや年齢層が若いと言われています。
口腔がん 早期発見へ呼び掛け 定期的な歯科受診有効:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)
口を開けたついでに確認しましょう。
口腔癌の自己チェック1.まず、明るいライトと鏡を用意しましょう。
2.入れ歯やその他の外すことのできる補綴物(ほてつぶつ)は外します。
3.口をお水でよくうがいしましょう。
4.上の歯と下の歯を軽くかみ合わせるようにして、上と下の唇を軽く指で持ち、唇の内側を観察。そのまま、前歯の歯肉も見てみましょう。
5.今度は口をあけて頬っぺたを指で少し外へひっぱり、上下の奥の方の歯肉と頬っぺたの内側を見て触って確認しましょう。
6.次に、歯肉の裏側をみていきましょう(場合によっては口腔内用の鏡を使いましょう)。
7.頭を後ろにそらして、口蓋(口の天井)を観察し、人差し指で触れながらシコリや肥大がないか、また、色の変わった部分がないかを観察しましょう。
8.「あー」っと声を出し、喉の奥も色の変化や粘膜のおかしい部分がないかを見ましょう。
9.舌を前に出し、舌を表面と左右の裏側のチェックをします。この時、ガーゼかティシューで、舌をやさしく挟んでそっと引っ張ってみましょう。舌の表面・裏面・側面を見て、変色している部分や、白・赤色の部分がないかを確認します。また、なにかそのほかの異常や、傷が治らないまま長引いたりしていないか注意してみましょう。
10.そのまま、舌の裏側と下の歯肉の間の粘膜も異常がないか、見て触って確認しましょう。
11.首や下顎(左右とも)のあたりにこぶ状のものがないかを、触って確認しましょう。
自己チェックにおける粘膜異常の見つけ方ポイント- 口腔がんは舌、口腔底(下あごの歯肉裏側と舌の裏側の間)歯肉に発生するので、これら部位は慎重にみましょう。
- 色が違う部分や表面が赤い、白い、粗造などの部分があれば、触ってみましょう。
- 治りにくい傷はないか、入れ歯の当たりや、さし歯がこすれてないか?を注意しよう。
- 粘膜のただれや赤くなった部分がないか、こすってもとれない白い部分がないかを注意してみましょう。
- まわりの健全な組織との境界がはっきりしないしこり、腫れ、できものがないかを注意してみましょう。
- がんに伴うびらんや潰瘍は口内炎と間違えやすい。口内炎であれば2週間程度で治るか、場所が変わることを忘れずに。
- 口腔がんを診断したり、治療したりする専門家としては、(歯科)口腔外科、頭頸部外科、耳鼻咽喉科などがあります。異常を見つけたら即刻専門医へGO!!
口腔ガンの前兆
口腔底癌の初期症状は、口腔底部の白斑やしこりで、舌の運動障害や唾液の分泌障害を生じることもあります。 口腔底癌の患者数は多くはありませんが、舌癌と並び比較的初期の時期からリンパ節への転移が発生しやすく、口腔癌を疑って医師の診断を受ける段階で、すでに半数近くがリンパ節へ転移しているという報告もあります。
口腔ガンの症状特徴
口腔がんは進行するまであまりはっきりとした症状が現れません。進行していくと、しこりや口内炎のようなできものができるなどの症状が現れることがあります。
口腔がんでは、がんができた部分の粘膜が赤くなったり、白色に変色したり、形が変わったりします。
舌は自分で見ることができるためか、約2/3は早期に受診されますが、初期にはほとんど痛みや出血を伴わないため、口内炎と思い込んで、そのまま放置してしまうケースも少なくありません。
舌癌の中には早い時期から頸部リンパ節に転移して急速に進行する悪性度の高いタイプもあります。
白板症(はくばんしょう)は前癌状態なので要注意
口腔白板症とは、舌などの粘膜にできた摩擦によって除去できない白色の板状あるいは斑状の粘膜の状態です。白板症は前癌病変であることがあり、癌化率は5~20%前後と報告されています。
白板症の明らかな原因はわかっていませんが、局所の物理的、化学的刺激(たとえばタバコ、アルコール飲料、歯の尖った部分が当たる)が続くことなどがあげられています。
口腔癌に似た白斑症
現役時代(30年も前)の話です。
部下が、舌に白い【しこり】が有ると気にしていました。
痛くはないんだよね・白斑だと思うが癌かもと心配との事。
私に触って確認してほしいとの事。うーーん・・・勇気を出し、私も触れてみました。
彼の場合上記白斑写真に似ていました。舌癌
舌先の横にコリコリとしたしこりがありました。
痛くないコリコリ・・・うーんひょっとするとガンかも知れないよ。
直ぐ病院に行きなさいと勧めました。
病院では、白斑だと言われたようですが、気になるので組織検査をしてもらった
との事。1週間後、舌癌と判明・手術(部分摘出)・放射線等の処置をし今も元気です。当時は、まだ医師でも誤診の可能性があったのでしょうか?
気になる症状がありましたら、歯科医等に相談しましょう。
口腔癌の原因
口腔癌の原因は、破損したり適合の悪い詰め物や入れ歯による舌や歯肉への慢性的な刺激や、、先の尖った歯が常に当たることによる機械的な慢性刺激などが誘因の一つと考えられています。それと口腔内の不衛生です。 そして口腔癌の最大の原因はタバコとアルコールで、特にタバコとアルコールの同時摂取は、発癌性物質を口腔内に吸収しやすくするため口腔癌の危険性が高いと言われています。
口腔ガンの前兆
口腔がんの自覚症状で最も多いのが口腔内の痛み。 その他、しこり、腫れ、ただれ、出血、歯のぐらつき、口臭などが挙げられます。 しかし、初期の段階では痛みが少なく、痛みが出て来た時にはすでに進行しているケースが多く、舌や歯肉の盛り上がり、硬いしこり、なかなか治らない口内炎などの症状には注意が必要です。
口腔がん(舌がん)の治療
がんの大きさ(T:原発巣*)、頸部リンパ節への転移の有無(N:領域リンパ節)
*原発巣とは:最初にがん(腫瘍)が発生した病変のこと。原発巣が何かを知ることは治療方針を決める上で重要だが、発巣が小さい、あるいは発見しにくい場所にある場合には、特定できないこともある。
治療詳細は
舌がん 治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
中心となるのはがんを手術で取り除く治療
口腔がんの場合、ほかのがんに比べて、抗がん剤による化学療法や放射線治療が効きにくいという特徴があるため、治療は手術(外科的切除)が中心になります。
病期(ステージ)や患者さんの年齢、全身の健康状態などによっては、化学療法や放射線治療が検討されることもあります。
また、手術でがんが完全に取りきれなかった場合や、再発のリスクが高い場合には、「術後補助療法」として放射線療法が追加されることもあり、必要に応じて化学療法も併せて行います。
外科的切除では、がんを完全に取り除くことが目標となりますが、がんが小さいうちなら部分切除で済みます。しかし、がんが広範囲に及んでいる場合は当然ながら切除する範囲も大きくなります。状況によっては頸部リンパ節も合わせて切除する必要も生じます。
●舌癌:舌部分切除後、縫縮写真⇒弘前大の写真参照
舌癌手術の後遺症への対処法
口腔がんの場合、がんがまだ小さく部分切除で済んだ場合には大きな後遺症が残らないこともありますが、切除する範囲が大きければ大きいほど、人間が生きていく上でとても重要な、さまざまな機能に影響が及ぶことになります。
●舌癌:外側大腿皮弁による再建術⇒弘前大の写真参照
進行した舌がんの手術によって、舌の広い範囲を切除した場合などは、患者さん自身の太ももやおなか、腕などから採取した皮膚や筋肉などの組織を移植して、切除した部分の再建手術も併せて行います。
ただし、会話機能や、ものを食べたり、飲み込んだりといった嚥下機能に悪影響が出ることはどうしても避けられません。
再建手術を行った場合はもちろん、切除した範囲が小さくても口腔の機能の低下が見られる場合には、それらの機能を回復させるためのリハビリテーションも行われます。
(参考)国立がん研究センターがん情報サービス「原発巣」
その他詳細は下記参照
口腔がんの治療について|国立がん研究センター (ncc.go.jp)
その他の口腔がん治療⇒切らない口腔がん治療
各種放射線治療
①動脈注入化学放射線治療
愛知医大の場合
頭頸部癌診療ガイドライン2013では,手術療法が第一選択となっています。しかし,口腔は食べること・飲むこと・顔貌を司る大事な器官であり,患者様にとって手術療法はとても怖い存在であることは確かです。
当院歯科口腔外科では、手術療法を選択しない口腔がん治療,すなわち「切らない口腔がん治療」として,動脈注入化学放射線治療を行っています。 (倫理委員会承認番号 2015-H007)
方法は外頸動脈の終枝の浅側頭動脈から,舌動脈,顔面動脈や顎動脈などの栄養動脈にカテーテルを挿入し,そこから抗がん剤を投与および放射線治療を行います。
口腔がんと診断され,手術が恐くて逃げ出す前に,一度,当院歯科口腔外科にご相談下さい。
切らない口腔がん治療 | 愛知医科大学病院 (aichi-med-u.ac.jp)
②高線量率小線源放射線治療
広島大学病院における放射線治療の成績
舌がんの治療法は大きく分けて手術(切って治す治療)と放射線治療(切らずに治す治療)に分けられます。
放射線治療では舌を切り取ることなく、そのままの状態で治療するので、形も機能も温存することができます。
そのため、治療後も治療前とほとんど変わりなく生活することができます。
放射線治療には、体の外から放射線を照射する外部照射と、放射線を出す線源を病変に挿入する小線源治療(組織内照射)があります。
小線源治療は 1960 年代にヨーロッパで確立された非常に確実性の高い放射線治療の方法のひとつです。広島大学病院放射線治療科では、昭和 50 年以前から舌がんの治療を行っており、全国でも数少ない経験豊富な放射線治療施設です。
当科では低線量率小線源(Au-198)と高線量率小線源(Ir-192)の2種類を用いており、腫瘍の状況から適切な線源を選択して治療を行っています。
高線量率小線源(Ir-192)を用いた舌がんに対する小線源治療の効果
口腔がん(イリジウム)|広島大学大学院医系学研究科 放射線腫瘍学 広島大学病院 放射線治療科 (hiroshima-u.ac.jp)弘前大における治療成績
●舌癌:動注化学放射線治療写真
口腔腫瘍 (口腔がん) – 弘前大学大学院医学研究科 歯科口腔外科学講座 (hirosaki-u-clindtl.com)
ついでなので咽頭がんも追加しときます。
咽頭とは
のどは空気・食物の通り道で咽頭、喉頭(こうとう)からなります。空気は咽頭→喉頭→気管→肺へ流れ、食べ物は咽頭→食道→胃へと流れます。咽頭は高さにより上咽頭、中咽頭、下咽頭に分けられ、これらが複雑に作用し呼吸(発声)と嚥下(えんげ/ものを飲み込むこと)を行います(図)。
6.咽頭がんとは咽頭にできるがんで、できた部位により上咽頭がん、中咽頭がん、下咽頭がんに分けられます。
咽頭がんの発症要因は過度の飲酒、喫煙です。
さらに上咽頭がんについてはEBウイルスの感染、中咽頭がんについてはパピローマウイルス(HPV)の感染の関与が言われています。
また、飲酒についてはフラッシャー(飲酒により顔が赤くなる人)が継続的に飲酒することで発癌する可能性が高いことがわかっています。
上咽頭がん耳閉感(じへいかん)や難治性の中耳炎、鼻出血、鼻閉(びへい/鼻づまり)など。進行すると複視(物が二つに見えること)、視力低下、顔面の感覚障害・痛みなどの脳神経症状が現れ、頸部転移で発見されることもあります。
診断内視鏡(咽喉頭ファイバー)を用いて腫瘍を確認します。確定診断には腫瘍を一部採取して、顕微鏡で組織・細胞を確認する病理検査が必要です。また浸潤(しんじゅん)、転移の有無を確認するためにCT、MRIなどの画像検査を施行します。
治療放射線治療の反応が良い腫瘍が多く、化学療法、放射線治療が治療の中心です。
中咽頭がん
咽頭違和感、咽頭痛、血痰(けったん)など。
診断視診(医師が患者さんの顔色や患部を目で見て診察すること)、内視鏡(咽喉頭ファイバー)を用いて腫瘍を確認します。確定診断には腫瘍を一部採取して顕微鏡で組織・細胞を確認する病理検査が必要です。また浸潤、転移の有無を確認するために必要に応じてCT、MRI検査などの画像検査を施行します。
治療
早期であれば手術切除または放射線治療による根治が可能で、機能障害もほとんどありません。一般的にHPV(ヒトパピローマウイルス)感染のある場合は、化学放射線治療の効果がより高いといわれています。腫瘍の進行やHPVの状態により手術、化学放射線治療を検討することになります。
下咽頭がん
嗄声(させい/声がれ)、咽頭の違和感、咽頭痛、血痰(けったん/血が混じった痰)など。進行すると嚥下(えんげ)障害、呼吸困難も出現します。
先月、ステージ4の「下咽頭がん」の診断を受け、芸能活動の休止を発表したタレントの見栄晴さんが2024-2-26日、自身のインスタグラムを更新し、予定していた2度目の抗がん剤治療のため再入院したことを明かしました。
診断
内視鏡(咽喉頭ファイバー)を用いて腫瘍を確認します。確定診断には腫瘍を一部採取して顕微鏡で組織・細胞を確認する病理検査が必要です。また浸潤、転移の有無を確認するために必要に応じてCT、MRI検査などの画像検査を施行します。
治療
早期であれば喉頭を温存した下咽頭部分切除術や、放射線治療、化学療法による根治を目指します(ただし、化学療法は状態によって適応不可となる場合があります)。しかし進行して見つかり、喉頭の切除が余儀なくされることが多く、その場合には下咽頭喉頭全摘術と、遊離空腸移植による再建術の適応となるのが一般的です。
下咽頭部分切除術
腫瘍のある下咽頭の一部のみを切除し、喉頭を温存します。術後は発声可能です。切除範囲に応じて一期縫縮(切除部をそのまま縫い閉じること)、もしくは再建手術をおこないます。
下咽頭喉頭全摘術腫瘍のある下咽頭、喉頭を切除し、空腸を移植し咽頭(食べ物が通るルート)の再建を行います。再建術の詳細は東病院形成外科「頭頸部再建について」をご覧ください。
喉頭摘出により声が出ない状態(失声)となりますが、東病院頭頸部外科では気管食道シャント法(プロヴォックス®留置)を行い、代用音声の獲得を目指しています。その他の方法として電気喉頭、食道発声法があります。患者さんやご家族の希望や、術後の創部の状況に応じてこれらの対応が可能です。
代用音声について
- 気管食道シャント法:気管と食道の間にシリコン製の一方通行弁(プロヴォックス®)を留置し、肺からの呼気を利用して発声する方法。
- 電気咽頭:電気式人工喉頭をのど元にあて、振動を利用して発声する方法。
- 食道発声法:空気を呑み込み、食道内にとどめ吐き出すことで発声する方法。いわゆるゲップによる発声
- 咽頭(いんとう)がん | 国立がん研究センター 東病院 (ncc.go.jp)
- 口唇ヘルペスは、くちびるやその周りに小さな水ぶくれができる感染性の病気です。
- 「単純ヘルペスウイルス」というウイルスが原因となって起こります。
- くちびるやその周りに、痛みのある赤い小さな水ぶくれが複数個現れます。
- 心身の疲労を避け、抵抗力を落とさないことが予防になります。治療には抗ウイルス薬が用いられます。
原因
口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスの感染を原因として発症します。 キスなどの直接の接触のほか、食器やタオルの共用などでも感染することがあります。 最初の発症は、感染後3~7日前後になることが多くなります。 その後も、風邪、疲れ、ストレスなどによって抵抗力が低下したときに再発のリスクが高まります。
治療
口唇ヘルペス 抗ウイルス薬の内服薬と炎症を鎮める作用のあるアズノール軟膏が処方されます。 症状が軽い場合にはウイルスを抑える作用のあるアラセナA軟膏だけが処方されるかもしれません。 口唇ヘルペスはうつることがあるので家族の中でタオルや箸を誰かと一緒に使うことは治るまでの1週間程度避けるようにして下さい。
まとめ
誰あろう己自身の口の中、時々隅々点検し舌癌なんぞ寄せ付けず健康寿命全うだ。
同士の皆さん、歯磨き時は口内点検も忘れずに月/1程度は詳細確認ですよ。
マタマタ今回もテンコ盛りに成っちゃいました
最後まで読んでいただきありがとうございました
それではまたお会いしましょうね