知人が大腸癌になりました。血便が出ていたようですが、痔主(いぼ痔)でもあっようで痔が原因だと思っていたようです。痩せてきて、貧血症状がひどくなり変だと感じ医者で検査をしたところ、大腸癌と診断されたとの事。
痔ってどんな病気?
「痔」とは「肛門の病気の総称」で、「いぼ痔(痔核)」「きれ痔(裂肛)」「痔ろう」の3種類が三大疾患として知られます。
その中でも特に「いぼ痔(痔核)」と「きれ痔(裂肛)」の2種類は多く見られ、一般的な痔の薬の治療対象となります。「いぼ痔(痔核)」は、患部の位置によって「内痔核」(肛門内側のいぼ痔)と「外痔核」(肛門外側のいぼ痔)に分けられます。
いぼ痔(内痔核)の治療は、4段階の進行度に応じて考えます。
痔の概要はこんな程度で、本題です。
癌患者多発順位
男女とも、発症順位の多い大腸がんについて深読みします。
大腸がんとは
大腸がんは、大腸(結腸・直腸)に発生するがんで、腺腫という良性のポリープががん化して発生するものと、正常な粘膜から直接発生するものがあります。 早期の段階では自覚症状はほとんどなく、進行すると症状が出ることが多くなります。 代表的な症状として、便に血が混じる(血便や下血)、便の表面に血液が付着するなどがあります。
参照サイト
がん情報サービス HOME:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
大腸がんの原因・症状・検査・治療|池袋駅徒歩1分の消化器科 (hinyouki-shokaki.jp)
発症部位
発症部位別症状
大腸癌原因
大腸がんの発生は、生活習慣と関わりがあるとされています。最も大きな原因として考えられるのは、日本人の生活環境、とくに食事の変化の影響(欧米化)です。 喫煙、飲酒、肥満により大腸がんが発生する危険性が高まります。 女性では、加工肉や赤肉の摂取により大腸がんが発生する危険性が高くなる可能性があるといわれています。 また、家族の病歴との関わりもあるとされています。
注意すべき症状
①便の変化
定期的な排便習慣があったものが、便秘や下痢をするようになった。また、便秘と下痢を繰り返すなどが継続して起きる場合・急に便が細くなった・急に便秘に成った場合には、大腸がんのサインかもしれません。
②血便
明らかな鮮血がある場合には、気付くことが容易だと思いますが、注意すべきは鮮血だけではありません。褐色便や黒色便も出血の可能性がありますので、排便のあとは、色を含め便の状態を確認することが大事です。
③体重減少
食生活や生活習慣が変わらないにも関わらず、体重が減少し、痩せていくという場合も要注意です。5キロ以上の体重減少がみられる方はクリニックや病院に相談しましょう。
④貧血
大腸がんによって癌細胞が増殖する過程で癌細胞は新生血管(既存の血管から分岐する新しい血管)を作り出すことによって、酸素や栄養を取り込んでいきます。正常な過程で作られていない新生血管は脆弱です。つまり出血しやすい傾向にあります。
ヘモグロビンが減少するため立ちくらみなどの症状が出ることがあります。
⑤お腹の痛み・張り
お腹の痛みは様々な要因で起きるもので一概に大腸がんとは言えませんが、注意が必要です。また、お腹の張りは、ガスが溜まっているサインでもあり、癌があることで大腸が塞がり、大腸の通りが悪くなっている可能性もあります。
大腸癌リスクの高い人
大腸がんの検査及び検査の流れ
便潜血検査
便潜血検査は、大腸がん検診のスクリーニング検査として一般的な検査で40歳以上を対象にした市町村単位での検診でも採用されています。大腸がんの約30%以上が、便潜血検査をきっかけに発見され、そのうちの70%が自覚症状のない早期がんとの統計があります。
大腸内視鏡検査(大腸カメラ)
CTC(CT Colonography)検査
マルチスライスCTを用いた大腸の三次元的診断をCT colonography(CT コロノグラフィー)といいます。
通常のCT検査では、大腸がんの腫瘍が小さい場合には感度が低く、大腸の状態をより詳しく評価するCTC(CT Colonography)検査が適しています。
CTC検査では検査前日には、事前に処方された検査食を食べ、夜には下剤を服用し、大腸の中をきれいにし、翌日検査を実施します。当日の検査では、肛門からCTC専用の炭酸ガスをゆっくり注入し、大腸を膨らませた状態でCT撮影を行います。検査時間は15分程度で、検査終了後、炭酸ガスは腸管から速やかに吸収されますので腹満感もすぐに改善します。
CTC検査は体への負担が少なく、かつ、大腸の内側の病変まで精密に調べることができ、大腸がんスクリーニング検査として信頼度が高い検査であり、大腸内視鏡検査に抵抗のある方にも受けていただけます。
しかし、CTC検査によって大腸に腫瘍が見つかった場合には、病理検査による確定診断が必要となるため、さらに大腸内視鏡検査を行うことが必要です。
MRI検査
MRI検査では、大腸がんと診断された場合に周囲臓器への浸潤や、肺や肝臓への転移の有無などを調べます。
超音波検査
大腸がんの肝転移やリンパ節転移がないか、大腸がんによる腸閉塞の有無、周囲臓器への浸潤を調べます。超音波検査は身体に負担やダメージが無い非常に有用な検査です。
血液検査
血液検査では、大腸がんに特有の腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)を調べることで病気の進行度や治療効果の判定に役立つ場合があります。しかし、大腸がんの早期では腫瘍マーカーの値は正常の場合が多く、進行がんでも腫瘍マーカーの値が上昇しない場合もあり、他の検査と合わせて総合的に診断します。
大腸がんの治療には、手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線治療、免疫療法があり、進行の程度によって適する治療法が異なり、通常は患者さんの希望を尊重しながら医師と相談の上、治療法を決定します。
0期〜1期
:早期がんであり、内視鏡手術により切除を行い、治癒、完治する可能性が極めて高く、術後5年再発しない場合は完治と評価します。
ポリペクトミー
2期〜3期
:ステージ2期は進行癌でリンパ節転移がありません。ステージ3期は、進行癌でリンパ節転移があります。開腹手術を検討し、状況によって化学療法(抗がん剤治療)を合わせて行います。
4期:
ステージ4期は、肺や肝臓に転移があります。化学療法(抗がん剤治療)を行い癌を縮小した後、手術を行う場合もあります。手術によって治療効果を望めない場合も多く、特に積極的な治療をしない緩和ケア(痛みなどを取る治療)に移行する場合もあります。
実際の診断からの治療例
肛門管癌
①人工肛門手術の場合
人工肛門手術患者の声
②ステージⅣの場合の治療=薬物治療
⇒ガン縮小後手術例
術前化学療法(術前補助療法)とは? 手術前に行う抗がん剤などによる治療を指します。 術前治療、術前薬物療法とも呼ばれ、主に抗がん剤による治療のため、術前化学療法とも言われます。 手術する前に腫瘍径を小さくして乳房温存術を行えるようにしたり、抗がん剤の効果を確認する目的で行われます。
③ステージⅣの場合の治療=薬物治療も手術不能の場合
ところが
二番目の治療とは
抗HER2療法は、HER2タンパクを狙って攻撃するトラスツズマブなどの分子標的薬を用いる治療法です。 以前は、HER2陽性乳がんは比較的予後が悪いといわれていました。 しかし2008年にトラツズマブが登場したことで、生存率、再発率は大きく改善しています。
先ずは遺伝子検査を実施
遺伝子検査とは、DNAの情報を読み取り、がんなどの病気のリスクや体質などの遺伝的傾向を知る検査です。検査の結果を知ることが、生活習慣や環境の改善などに取り組むきっかけとなり、かかりやすい傾向にある病気を未然に防ぐように行動を変えられるメリットがあります。
遺伝子検査のデメリットは、陽性と判定された場合将来に対する不安が生じる。 また陰性であっても、検査の限界による不検出や未知の遺伝子による遺伝の可能性も否定できない。 未成年の場合には、親の代諾によって検査を行うため、将来的に後悔することがある。遺伝子検査によってある遺伝子に異常(または異常とまではいえないまでも比較的珍しいタイプであること)が見つかった場合、もしそれが子孫に伝わる方の遺伝子であった場合、血縁のある人にもその遺伝子異常が共有されている可能性があります。結婚する際…???どうなるのでしょう?知らない事が幸せかも?
分子標的薬を投与
分子標的薬とは、病気の原因となっているタンパク質などの特定の分子にだけ作用するように設計された治療薬のことです。からだの免疫のしくみを利用した、抗体医薬品などがあります。現在、分子標的薬の効果が認められている主ながんには、肺がん、乳がん、大腸がん、腎がん、血液がんなどがあり、※適応する薬やがん種は増え続けています。分子標的薬は、効く人にはよく効き、効かない人にはまったく効かない薬であることがわかってきました。また、副作用も無いわけではなく、それぞれ特有の副作用があり、注意が必要です」
※腎細胞がん、消化管間質腫瘍、肝細胞がん、消化管間質腫瘍 、多発性骨髄腫等
※分子標的薬副作用は、薬の標的がピンポイントで決まっていますが、その標的は がん細胞だけではなく、正常細胞にも存在します。 標的が決まっているの で、薬の種類によって特徴的な副作用が出現します。 主な副作用は、 発熱、皮膚障害、肺障害、高血圧、肝機能障害、下痢などで、症状の出現 時期には個人差があります。
癌細胞に付着し死滅させる
個別化医療とは、一人ひとりの体質や病気のタイプに合わせた治療を行うことをいいます。 例えば、患者さんの体質や病気に関連している遺伝子をより細かく調べた上で、個々の患者さんの体質や病気のタイプに合わせて治療を行うことを指します。
結果ガンが縮小
放射線治療
放射線治療:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
手術と同様、局所に対する治療ですが、手術のように臓器を取り除いたりすることなくがんの部分に放射線をあてて治療します。胸部X線撮影と同様に、放射線があたっても、痛みや熱を感じることはありません。
治療の目的は、完治を目指す場合と苦痛を緩和する場合の2つに分かれます。単独で行われることもありますが、手術や薬物療法と併用されることもあります。放射線治療を行う前提となっているのは放射線照射による危険性よりも患者の利益が十分に大きいことです。放射線は細胞内のDNAを切断してがん細胞にダメージを与えます。
また、放射線治療の実施にあたっては、副作用が発生しないよう、あるいは極力小さくなるように細心の注意が払われています。
現在、治療用放射線としては、X線、電子線、陽子線、重粒子線、α線、β線、γ線、中性子線などが用いられています。
放射線治療装置としては、高エネルギーX線を発生させるリニアックと呼ばれる装置が一般的です(図3)。
図3 リニアック装置の例
高い治療効果と少ない副作用を目指して、がん細胞に多くの放射線量を照射し、周りの正常組織にはできる限り少ない量の放射線を照射する方法が開発されています。最近では陽子線や重粒子線を用いた治療も注目され、保険適応の範囲も広がってきています。
正常細胞には極力弱い放射線を照射
放射線治療では、体の外から放射線をあてる外部照射が一般的です。治療中に痛みはありませんが、照射中は動かずにじっとしていることが必要です。
放射線治療の時間は治療によって変わりますが、おおむね10~30分で、照射は土日と祝日を除き、毎日行うことが一般的です。ほとんどの患者は通院で治療を受けており、多くは通常の日常生活を続けることができます。
詳細は下記参照
放射線治療の種類と方法:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] (ganjoho.jp)
その他参考情報
中心静脈ポートとは
中心静脈ポート(CVポート)とは、中心静脈カテーテルの一種で、正式には皮下埋め込み型ポートといわれるものです。その名前のとおり、皮膚の下に埋め込んで薬剤を投与するために使用します。抗がん剤投与は、入院が必要であったが自宅でも可能となった。
胸に点滴用器具を埋め込む
従来抗がん剤の点滴は入院治療が必要であったが、自宅でも点滴が可能となった。
詳しく知りたい方
CVポート手術のメリット、デメリット、費用、注意事項など(抗がん剤投与で治療中の患者様へ) | ラジオロジークリニック扇町 (radio-gazo.jp)
まとめ
下血・・・痔だ!!
思い込みは危険です。
下血は、ガンと考えましょう。
年1回は、健診で便検査を行いましょう。
ガンの発症リスクが高いと感ずる方は、潜血反応の有無に係わらずCTC検査を受けましょう。
ステージⅣだと臆することなく分子標的薬治療等できる物は全てチャレンジしましょう。
何より、ガンなんぞに負けず生きる気力が大事です。
知人の状況ですが、癌と診断されて半年が過ぎました。
大量の輸血をしたとの事で顔色も健康人と変わらない状況に成りました。
抗がん剤の副作用は、全くないと言っていました。
へーそんな人もいるんだと調べて診ましたら、いるようです。
今は、CVポートで抗がん剤を点滴しながら頑張っています。
推定するに、③の女性のパターンだと思います。
ガンが悪化しない事を願っています。
仮に悪化しても、分子標的薬治療・放射線治療もあります。
彼なら乗り切れると信じています。
彼は、病気の事をあまり話しません。私も根掘り葉掘り聞く訳にもいきません。
彼とは、毎週麻雀クラブで会うのですが、今はとても元気で癌とは感じられません。
多分苦しい事もあるでしょうが、いつも明るくにこやかです。
彼の精神力には、脱帽です。
私も癌と診断されても、彼のような生き方ができるか分かりませんが、見習いたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました
それではまたお会いしましょうね