正月もあっという間に過ぎ去り、早2月。
食べ過ぎ飲み過ぎ等で、冬太りされた方・少し胃の調子が悪いと言われる方もおられるのではないでしょうか?
先日新聞で、国民病候補第一位『機能性ディスペプシア』とは?
舌を噛みそうなタイトルに目を止め、興味を覚え読んでみました。
日本生活習慣病予防学会が日本全国消化器内科医331人に尋ねた結果1位が『機能性ディスペプシア』だったとの事です。
私も初めて聞いた病名です。参考に成るのではと考えUPしてみます。
機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシアとは、胃の痛みや不快感などの症状が現れているにもかかわらず、上部消化管検査(胃カメラ)など胃に関する検査を行っても何も病気が見つからなかった場合に、診断される病気です。 英語表記functional dyspepsiaの頭文字をとって「FD」とも呼ばれます。
昔は、ストレス性胃炎・神経性胃炎等と言われていたようですが、2013年から日本でも保険診療適用病名として使われるようになったとの事です。
もう10年以上も経過してるんですね。
となると、我が同士の皆さんには既知事項かもしれません
発症傾向
高齢者より若年層や中年で多く、男性より女性がやや多い。
ストレスを感じやすい人がなりやすく、疲労を感じやすい人もなりやすいと言われています。 ほかにも、睡眠不足や食生活の乱れ、喫煙などは自律神経の働きを乱れやすくし、機能性ディスペプシアを悪化させる要因になります。 また、胃酸の出すぎやピロリ菌の感染は、胃の働きに直接影響します。
症状
お腹が痛い、吐き気がする、食べれない、常に気持ちが悪い、ゲップが出る、胃が常に重い、のどが詰まるような感じが取れない等の症状を訴える方が外来には多く見受けられます。
「胃の痛み」、胃が熱くなる「しゃく熱感」、食べたらすぐお腹が張った感じがする「胃のもたれ」、最後に、すぐにお腹いっぱいになる「早期満腹感」が特徴です。
原因
機能性ディスペプシアは、胃の働きが悪くなる病気です。正常な状態の胃は、口から入った食べ物が食道を通って胃に入ってくると、胃の上の部分を広げて胃の中の食べ物をためます。さらに、波打つように動くぜんどう運動によって食べ物と胃液を混ぜ合わせ、食べ物を消化して粥(かゆ)状にします。そして、最後に食べ物を十二指腸へ送り出すというのが、胃の主なはたらきです。つまり、胃には食べ物を「ためる」「混ぜる」「送り出す」という、3つの働きがあります。
機能性ディスペプシアを発症したとき、例えば食べ物を「ためる」機能がうまく働かなくなると、食べ物が食道から胃へ入ってきても胃の上部がうまく広がらず、胃の上の部分にとどめることができなくなってしまいます。これにより、早期満腹感などが引き起こされます。
また、「送り出す」機能がうまく働かない場合もあります。すると胃の中にある食べ物を十二指腸へうまく送ることができず、胃の中に食べ物が長くとどまってしまいます。これにより、胃もたれなどが引き起こされます。
また、機能性ディスペプシアの患者さんの多くには、「胃の知覚過敏」があることが分かっています。「知覚過敏」の状態では胃酸の分泌や胃の動きに敏感になり、痛みやしゃく熱感、もたれなどの症状をより強く感じてしまいます。
では、どうして胃の機能が正常に働かなくなるのでしょうか。実は、胃の機能は自分の意思にかかわらず働く「自律神経」によってコントロールされています。この自律神経の乱れが機能性ディスペプシアをひきおこす原因と考えられています。自律神経は自分の体を守る神経です。ですから、「恐怖」「不安」「危険」にたいへん敏感で、強いストレスがかかると乱れ、それに伴い胃の動きは悪くなり知覚過敏が起こるようになるのです。ストレスのほか、睡眠不足や不規則な生活、過労も原因となります。
治療
生活習慣、食生活の見直し、それと投薬治療があります。 規則正しい生活を心がけ、ストレスを出来るだけ減らし、自律神経の乱れを改善させます。 暴飲暴食や早食いは避け、脂肪分や甘いものの摂取を控えるようにします。 投薬治療は、症状や原因によって使い分けます。
なり易い人
ストレスを感じやすい人がなりやすく、疲労を感じやすい人もなりやすいと言われています。 ほかにも、睡眠不足や食生活の乱れ、喫煙などは自律神経の働きを乱れやすくし、機能性ディスペプシアを悪化させる要因になります。 また、胃酸の出すぎやピロリ菌の感染は、胃の働きに直接影響します。
生活環境が良くなり、ピロリ菌新規感染者は少ないようですが、高齢者の皆さんの中には、体内飼育をされている方もおられるのでは?
私は2回も挑戦し、追い出し成功しました。
既知の事実ですが、ピロリ菌⇒胃がん発症の原因なので飼育されている方は、早期の追い出しをお勧めします。
予防
予防では、生活習慣と食習慣の改善が効果的です。 日常生活の中で十分な睡眠・休息と、栄養バランスの良い食事、適度な運動をプラスすることで、生活リズムをつくりましょう。
また、食事を始めて、胃が緩んで十分な食事量を受け入れられるまでに、
10~20分かかるので『早食いはしない』『よく噛んで少なめに食べる』『高脂肪食』
減らす事にも心がけるようにする。
まとめ
命を脅かす病では無いが、仕事や家事に集中できない・欠勤がちになる・食事が苦痛になる等生活への影響が大きい状況となる病ようです。
もしこの病名の疑いを感じたらどうすべきでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございました
それではまたお会いしましょうね