寝言の不思議 | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

榊邦彦の公式ブログです。
ご連絡はこちらまで
evergreen@sakaki-kunihiko.jp

小さい頃から、よく寝言を言う性質ではあるのですが、、、、

昨日もやってしまいました。しかし、今回は「妻さん」からの報告ではなく、自分で覚えているという不思議さ。
 
次のような話であります。
 
・・・・・・・・・・
 
夢の中の僕。ちょいとした失敗をしてしまったのですが、その失敗を引きずっていて、ひどく、くよくよしています。
そんな場面での鮮明な寝言一発。
 
「夢の中で失敗したからっていって、くよくよしているなんて、お前、バッカじゃないの
 
この一言(?)を隣で寝ていた妻さんが聞いて、「はあっ」ってため息とともに、苦笑(このあたり現実)。
そのため息と苦笑を聞いた僕は、夜中だというのに爆笑が止まらなくなった……という顛末です。
 
この夢(というか、途中から半覚醒)ですが、冷静に追っかけてみると、なかなか複雑。
「夢の中で夢を見る」という構図で、しかも登場人物の「僕」が、「夢の中の夢」や「夢」や「半覚醒」など、あちこちの階層にいる。
夢の中で失敗した夢の中の「僕A」
・それを夢の中での失敗だって知っているのに、夢から覚めてもくよくよしている「僕B」
・その「僕」を「お前」と呼んで、バッカじゃないのと叱責している「僕C」
この「僕A」~「僕C」までは、夢の中の登場人物なわけですが、この「僕C」の発言が現実の寝言として、現実世界に浮上して、それを半覚醒の「僕D(現実の身)」が聞くわけであります。
そして、この「僕D」が妻さんの笑いをきっかけに、あまりのバカらしさに夜中の爆笑モードに入るわけで。。。
 
結論その1。
「『「夢の中で失敗したからっていって、くよくよしているなんて、お前、バッカじゃないの』……という寝言を自分で聞いて、夜中に爆笑しているなんて、お前、いよいよ、バッカじゃないの
 
……なんて、しちめんどくさい分析をして、ブログに書いている僕(僕E)は、いよいよいよいよ、、、でしょうかね。
 
結論その2。
「現実にはなんの影響も及ぼさない失敗をひきずるのは、あほらしい」というのは真実ではあります。
 

 

過去のブログからの「僕の寝言」記事。リンクを貼ったら、キリがないので、一つだけ。

「寝歌」(2013.1.17)

 
(「寝言」シリーズは、右の欄にある「このブログを検索」で、「寝言」と入れると、すべて辿れはします。。。)