犬の尻尾についての思考はさらに続く | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

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けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

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昨日、犬の「心」は奪えないと書きましたが、感情の種類によっては、コントールできるものがあることに気がつきました。

たとえば「怒る」です。

盲導犬は、電車のなかで尻尾を踏まれたとしても、じっと我慢できるように訓練されていますよね。
「怒っちゃいけないよ」は出来るんです。

でも、「喜んじゃいけないよ」は無理。
奪うことはできない。

「怒る」よりも、「喜ぶ」が、絶対に奪うことのできない、原初的な感情なのでしょうか?

人間もきっとそうだと思います。
「喜ぶ」って、本当に尊い感情なんですね。