犬の尻尾についての思考は続く | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

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けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

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さて、昨日の「犬の尻尾」の話ですが、ふと、こんな疑問が浮かびました。

待て」などの命令で、犬に「食べること」は我慢させられるが、「尻尾を振るな」という命令は可能なのかどうか、

ということです。

専門家ではないし、獣医学的な根拠はまったくないのですが、どうも、我慢させられないような気がしてなりません。
命令としても、「食べるな」よりも、「尻尾を振るな=喜ぶな」って、とても惨い図に見えます。

犬の心を奪っているように見えるからでしょうか。

たとえ食欲は他人の手でコントロールできても、「心」は誰にも奪えないのですね。