心拍を刻むチャリスの「Note To God」 | 榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

榊邦彦 OFFICIAL BLOG new

けれど一方で、言葉や愛がまったく立ち向かうことのできない不安や困難も、
また、存在しないのではないか……僕は、今そう思っている。
『100万分の1の恋人』榊邦彦(新潮社)

榊邦彦の公式ブログです。
ご連絡はこちらまで
evergreen@sakaki-kunihiko.jp

チャリスがオプラショーで披露した「Note To God」のイントロでは、心拍のようなシンプルな低温が三小節ほど刻まれている。

チャリスも祈るような姿勢でマイクを胸の前で握って、じっとしているから、まるで自らの心音をマイクが拾っているような印象だ。

このリズムを数えてみたら、一分間にほぼ60回だった。

一分間に60というのは、僕たちが最も慣れ親しんだリズムだ。
また心拍数としては、正常値のうち最もゆったりとしたリズム。
人間が普通に歩くスピードでもある。

「Note To God」が、魂に触れるような歌であるのには、こんなアレンジもまた、力になっているのだろう。

 

→「Note To God
→「Fingerprint

Chariceについて