チャリスがオプラショーで披露した「Note To God」のイントロでは、心拍のようなシンプルな低温が三小節ほど刻まれている。
チャリスも祈るような姿勢でマイクを胸の前で握って、じっとしているから、まるで自らの心音をマイクが拾っているような印象だ。
このリズムを数えてみたら、一分間にほぼ60回だった。
一分間に60というのは、僕たちが最も慣れ親しんだリズムだ。
また心拍数としては、正常値のうち最もゆったりとしたリズム。
人間が普通に歩くスピードでもある。
「Note To God」が、魂に触れるような歌であるのには、こんなアレンジもまた、力になっているのだろう。
→「Note To God」
→「Fingerprint」
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